| タイトル | 水中ポンプを用いたキジハタの種苗生産 |
|---|---|
| 担当機関 | 山口県水産研究センター外海研究部 |
| 研究期間 | 2007~2010 |
| 研究担当者 |
山本健也 南部智秀 |
| 発行年度 | 2008 |
| 背景・ねらい | キジハタはその市場価格の高さから県内漁業者からの資源増大要望が非常に強い魚種である。しかし、全国的にも本種の種苗生産は難しく、初期(ふ化~10日齢)の大量減耗が大きいため安定的な大量生産技術が確立しているとは言えない状況にある。 本県では平成18年度までに小型水槽(1klおよび3kl)を使用して試験を行い、初期の大量減耗対策についての研究を行ってきた。その結果、通気による気泡が仔魚に物理的衝撃を与えている事が考えられ、水中ポンプによる噴水圧で飼育水を攪拌することで10日齢における生残率はこれまでの平均20%から44%へ向上し、非常に良好な生産成績が得られることが分かった。 そこで将来的な事業化に向けて、大型水槽(30kl)で水中ポンプを用いた実証試験を試みた。事業化の目安を、取り揚げ時において水槽容量1klあたり約1,000尾以上の生産密度および、生残率約10%とした。 |
| 成果の内容・特徴 | ・平成19年7月中旬より30kl水槽を使用して試験を開始した。通気についてはごく微通気とし、飼育水の攪拌は主として水中ポンプで行った。 ・初期においては仔魚が安定した姿勢で摂餌が行えるよう留意し、水中ポンプの台数の増減及び、水中ポンプの稼働時間をタイマーで制御することで流速を加減した。また中期以降における減耗要因となる蝟集については水中ポンプの噴水圧で蝟集を散らすことで対策した。 ・その結果、10日齢での生残率は39.3%、50日齢で平均全長25.5mmの稚魚38,382尾を取り揚げた。水槽1klあたりの生産尾数は1,280尾、ふ化仔魚からの生残率は10.1%であり、当初の目標を達成することが出来た(表1)。 |
| 成果の活用面・留意点 | ・量産規模の大型水槽においても水槽1klあたり1,000尾を超える生産が達成できたことで、事業化への可能性が大きく高まった。 ・仔稚魚の生理・生態の解明と大型水槽での飼育の再現性の確認が必要。 |
| 図表1 | 230099-1.pdf |
| カテゴリ |
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