| タイトル | 大阪湾南部の石積傾斜護岸において灯火に蝟集した魚類幼稚仔 |
|---|---|
| 担当機関 | 大阪府環境農林水産総合研究所 |
| 研究期間 | 2000~2002 |
| 研究担当者 |
大美博昭 辻村浩隆 日下部敬之 有山啓之 |
| 発行年度 | 2008 |
| 背景・ねらい | 干潟や藻場,砂浜といった岸近くの水深の浅い水域は魚類幼稚仔の重要な成育場である.しかし,このような水域は開発等の影響が大きく,大阪府沿岸域においては埋め立て等によって,海岸線のほとんどが垂直護岸などの人工護岸に置き換わってしまっている.近年では周辺海域への影響を配慮し,垂直護岸に代わり石積傾斜護岸が採用されているケースもあるが、石積傾斜護岸については,そこに出現する魚類幼稚仔の出現状況やその保育機能に関する知見は未だ乏しい.そこで本研究では,大阪湾南部に位置する水産技術センター前の石積傾斜護岸において,灯火を用いた採集を行い,魚類幼稚仔の出現状況を検討した. |
| 成果の内容・特徴 | ・2ヶ年の調査期間中に,66種以上8,139尾(不明個体含む)の魚類が採集された(表1).最も多く採集されたのがダイナンギンポで,全体の38.1%を占めた.以下,個体数が多かったのは,カジカ科(13.8%),ムスジガジ(12.8%),イソギンポ(9.0%),コケギンポ(8.4%),ウルメイワシ(3.0%),ハゼ科の1種(2.5%),カタクチイワシ(1.9%),キチヌ(1.5%),アイナメ属およびタウエガジ科(ともに1.5%)で,この11種で全採集個体数の94.0%を占めた. ・本研究における個体数上位種のうち,ダイナンギンポ,ムスジガジ,イソギンポ,コケギンポは調査地点近傍の砂浜砕波帯で行われた調査では採集されず、垂直護岸における調査では個体数割合で4種計0.8%とわずかしか採集されていない.また,同じ人工護岸である垂直護岸では,採集された魚種のほとんどがカサゴ目魚類であったのに比べ,ダイナンギンポやコケギンポといった,調査地点周辺の岩礁海岸でも観察されるカサゴ目以外の仔稚魚も多数採集された.石積傾斜護岸の魚類相は,調査地点周辺の渚域の中でも岩礁海岸の魚類相をより反映したものであると考えられた. |
| 成果の活用面・留意点 | 魚類幼稚仔の出現状況・出現量を石積護岸と垂直護岸で比較することで、人工護岸の魚類保育機能を評価する上での基礎データとなる. |
| 図表1 | 230132-1.pdf |
| カテゴリ |
| カキの雨よけ栽培による果肉中のカロテノイド含量の変化 |
| 茶蒸葉の強制冷却処理による荒茶品質の向上 |
| ヒジキ養殖技術の開発 |