バンカーサイロ用自動詰め込み・取り出し装置

タイトル バンカーサイロ用自動詰め込み・取り出し装置
担当機関 東北農業試験場
研究期間 1992~1992
研究担当者
発行年度 1992
要約 バンカーサイロにおいて、材料の詰込み作業およびサイレージの取り出し作業をコンピュータ制御により自動的に行う装置を開発した。本装置により、良質サイレージの調製と詰込み・取出し作業の省力化が達成できる。
背景・ねらい 肉用牛・酪農経営においては低コストで省力的な自給飼料生産システムの策定が
急務となっており、また、生産・作業環境を改善して、ゆとりのある畜産経営の
実現が求められている。そこで、比較的施設費が安いバンカーサイロを利用した
粗飼料貯蔵技術を確立するために、材料の詰込み作業およびサイレージの取出し
作業の自動化・省力化を可能とする装置を開発した。
成果の内容・特徴
  1. 自動詰込み・取出し装置(
    図1、
    表1)は走行装置と作業装置で構成される。走行装置は、サイロ上部のラックレールに沿って水平移動をする走行機構とチェーン及びパンタグラフ機構で作業装置を垂直移動
    させる昇降機構を有する。作業装置は、切断装置、均平・取出兼用ロータ、
    運搬コンベヤ、排出ロータ及び踏圧ローラで構成される。
  2. 装置の各種モーターは制御盤を介してコンピュータと接続され、詰込み作業および
    取出し作業は、設定した運転プログラムによって自動的に行なわれる
    (図2)。
    また、装置状態や作業状況はモニターに表示され、モニター上で作業を監視しながら
    装置を制御することができる
    (図3)。
    これによって、材料やサイレージの詰込み・取出し労力の軽減とサイレージ臭からの
    解放が図れる。
  3. 材料詰込み時には、搬送コンベヤ上に載せた材料を均平ロータでサイロ幅一杯に
    均一に積み込み、踏圧ローラで踏圧する
    (図4)。
    これによって、薄層で均一な材料の詰込みができ、良質サイレージの調製が可能と
    なる。また、ソルガム等高水分材料と稲わら等低水分材料を層別に詰め込むことによって
    水分調節ができ、排汁による養分損失を防止することが可能となる。
  4. サイレージ取出し時には切断装置でサイレージを切り出し、取出しロータで
    搬送コンベヤ上に積み込み、給餌装置に排出する
    (図4)。
    これによって、必要な時に必要な量を自動的に取り出すことが可能となる。
    また、取り出し断面は斉一となり、好気的変敗防止に効果がある。
成果の活用面・留意点
  1. バンカーサイロを用いた新しい省力化装置の開発のために有効な情報として
    活用される。
  2. 調製作業の作業能率を向上させるために、材料自動供給装置等を考慮する必要がある。
図表1 230260-1.gif
図表2 230260-2.gif
図表3 230260-3.gif
図表4 230260-4.gif
図表5 230260-5.gif
カテゴリ 経営管理 省力化 ソルガム 低コスト 肉牛 乳牛 保存・貯蔵

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