イチゴ暗黒低温処理苗の省力育苗と大量低温処理法

タイトル イチゴ暗黒低温処理苗の省力育苗と大量低温処理法
担当機関 宮城県園芸試験場
研究期間 1992~1992
研究担当者 佐々木丈夫
大沼康
発行年度 1992
要約 イチゴの暗黒低温処理において、育苗時の施肥の簡略化として40日タイプのコーティング肥料が利用でき、苗をコンテナに伏せ込んで低温処理することにより慣行のポット苗処理より約5倍の苗数が処理可能となり、省力化が図られる。
背景・ねらい イチゴの暗黒低温処理は早期出荷を行うための花芽分化促進法で、夜冷短日処理に比べ
処理のコストが低いものの、花芽分化が苗の窒素濃度に強く影響を受けるため育苗中の
施肥管理に労力がかかることや、12cmのポット苗のまま低温処理を行うことから苗の
運搬労力とともに大規模な予冷庫が必要となるので生産農家への普及が遅れている。
近年、予冷出荷のために各生産農家が1~2坪程度のプレハブ予冷庫を急速に導入しつつ
あり、これらの利活用を図るため花芽分化率を低下させずに育苗中の施肥を簡略化する
方法と、大量に低温処理を可能とするコンテナ伏せ込み法について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 暗黒低温処理に用いる苗の育苗中の施肥の省力化として、肥料の溶出期間が40日タイプ
    のコーティング肥料が利用できる。施肥量は全量基肥とし、12cmポット当たり窒素成分で100mgが適当である。鉢用土は慣行に準じ、山砂+くん炭等を用いる
    (表1)。
  2. 暗黒低温処理に当たってはポット育苗した苗の鉢土を振るい落とし、保水性の良い用土
    を敷き詰めたコンテナに苗を伏せ込んで処理を行うことができる。苗の伏せ込みの密度は1株/18cm2まで可能であり、これは64x32x32cm(約65㍑)のコンテナに
    100本の苗を伏せ込んだものに相当し、慣行の12cmポットのままコンテナに詰めた場合
    には18個入りとなるので、苗の伏せ込みにより5.6倍の苗数を処理することができる
    (表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 品種は「女峰」を用いる。
  2. コンテナに敷き詰める用土は、ピートモスとバーミキュライトの混合用土(容積比1:2)
    等がよく、伏せ込み前に十分水をふくませ、苗の根が露出しない程度の厚さにかける。
  3. 1~2坪程度の予冷庫を利用する場合には、2~3日にわけてコンテナを積み込み、中心部
    もよく冷えるように注意する。1.5坪の予冷庫で約10,000本の苗が処理できる。
図表1 230329-1.gif
図表2 230329-2.gif
カテゴリ 肥料 育苗 いちご コスト 出荷調整 省力化 施肥 品種

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