| タイトル |
イチゴの超促成栽培技術体系 -10~11月どりイチゴ栽培- |
| 担当機関 |
宮城県園芸試験場 |
| 研究期間 |
1989~1991 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1991 |
| 成果の内容・特徴 |
- 1.技術・情報の内容及び特徴
- 超促成栽培の品種は「女峰」とし、収量及び果実品質の点から収穫開始の早限は10月15~20日である。これは7月20日頃からの花芽分化処理開始に対応する。
- 花芽分化処理は、暗黒低温処理(13℃、20日間)または夜冷短日処理(13℃、8時間日長、20~25日間)とする。
- 暗黒低温処理を行う苗の育苗並びに処理方法は以下のとおりである。
- 10.5~12cmポットを用い、鉢上げ後60日間育苗し展開葉4~5枚の大苗にする。
- 苗は春期に親株を保温して採苗するほか、前年10月下旬~11月中旬に小苗を仮植し、低温処理の60日前に鉢上げしてもよい。促成栽培末期の株からの挿し苗も利用できるが、ウイルス汚染等の点から専用親株や越年苗の不足分を補う程度とする。
- 完全展開第2葉の葉柄中の硝酸イオン濃度は、低温処理15~20日前で500ppm程度、処理開始時に200ppm程度を目標とする。すなわち、液肥等による施肥体系では、窒素成分の総量は200mg/ポットとし、追肥は低温処理開始30日前で打ち切る。
- 低温処理を梅雨明け後の高温期に行う場合には、処理開始15日前から50%の遮光を行い花芽分化の安定化を図る。
- 低温処理はポットのままコンテナに入れて行うか、鉢土を落とした苗をピートモス等保水性の良い培土を敷き詰めたコンテナに1株/30cm2程度の密度に寄せ植えして処理を行う。
- 夜冷短日処理に用いる苗は地床で30~40日程度育苗するが、低温処理開始までに極端に窒素を切る必要はない。
高温期の苗の活着を促進するために、定植後10~20日間程度は50%の遮光を行う。
- 2.技術・情報の適用効果
- 南東北の太平洋側は、イチゴの促成栽培が可能な地域として北限であり、秋口から冬にかけての温度低下が早いため、従来の地床育苗及びポット育苗体系では他産地に比べ収穫が遅くなり不利な条件にあった。
しかしながら、今後は夏期に低温処理を行う超促成栽培技術により、秋期早冷な気象条件を有効に生かした、イチゴの高品質、早期出荷体制が可能となる。 - 3.適用の範囲
- 南東北のイチゴ促成栽培が可能な地域
- 4.普及指導上の留意点
- ポットで暗黒低温処理を行った苗は、鉢土を30~70%落として定植する。
- 8月に定植する圃場の施肥は、ほぼ全量を緩効性のものとし窒素成分で20kg/10a以下とする。
- 暗黒低温処理苗の開花期は、同時期の夜冷短日処理苗より1週間程度早くなる。
- 保温開始は、腋花房の分化後でおおむね10月上旬頃を目標とする。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| 図表5 |
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| 図表6 |
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| 図表7 |
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| カテゴリ |
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