高温処理によるニンニクのイモグサレセンチュウの防除

タイトル 高温処理によるニンニクのイモグサレセンチュウの防除
担当機関 青森県農業試験場
研究期間 1993~1994
研究担当者
発行年度 1993
要約 イモグサレセンチュウに寄生されたニンニク鱗球の収穫後5日前後の50度C、6時間乾熱処理は高温障害もなく、鱗球内寄生線虫防除に有効であった。
背景・ねらい ニンニクのイモグサレセンチュウは被害の大きい害虫である。
寄生されている鱗球は寄生数が少ない場合でも収穫後に著しく増殖して、
やがて腐敗する。これを防ぐために収穫後の高温処理の効果について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 50度C、6時間の高温乾熱処理で収穫後のニンニク鱗球に寄生している活動態の
    線虫は死滅または激減し、その後の腐敗が効果的に抑えられる。
    (表1、
    表3)
  2. 植付期の休眠完了後のニンニク鱗片では、
    処理により高温障害を生じ食用とならない。
  3. 収穫後の鱗球の乾燥に伴い、乾燥高温に耐える耐久態の線虫が出現し、
    これが処理後の増殖源となり高温処理の結果が不十分となる場合がある。
    (表1)
  4. 耐久態の線虫は収穫後10日後くらいから出現するので、
    高温処理は収穫後5日目前後に行うと効果が安定し、高温障害も発生しない。
    (表2表3)
成果の活用面・留意点 高温乾燥処理時には庫内の温度ムラを小さくするように工夫し、
防除効果を確実にするとともに、高温障害を避ける。
温湯浸漬により高温処理も線虫の防除には有効であるが、
ニンニクに高温障害が生じやすいので実用的ではない。
図表1 230415-1.gif
図表2 230415-2.gif
図表3 230415-3.gif
カテゴリ 病害虫 害虫 乾燥 高温対策 にんにく 防除

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