| タイトル |
エゴマ種実給与による特殊卵生産技術 |
| 担当機関 |
青森県畜産試験場 |
| 研究期間 |
1991~1992 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1993 |
| 要約 |
卵用鶏の成鶏用飼料にエゴマ種実を2.5%から10.0%まで配合することにより鶏生産性に悪影響を及ぼすことなくエゴマ種実配合割合2.5%当たり卵黄内α-リノレン酸組成を1.58%高めた特殊卵が生産できる。この増加量はエゴマ種実を給与しない場合の卵黄内α-リノレン酸組成の約3倍に相当する。
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| 背景・ねらい |
鶏卵は市場性の高い特殊卵の開発が重要となっている。エゴマは東北地方では 「じゅね」とか「じゅうねん」等とよばれ、古くから栽培されているが、種実の 脂肪酸組成はα-リノレン酸を約60%含む特徴あるものである。α-リノレン酸及び ω3系列高度不飽和脂肪酸は神経系や血管系に影響し、循環器系疾患や アレルギー性疾患、固形ガン等に対して抑制効果があり、食餌中のω3/ω6比を高める ことが健康上重要とされている。 そこでエゴマ種実の飼料配合が卵黄内脂肪酸組成の変化、その経時的推移及び 鶏生産性等に及ぼす影響を調査した。
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| 成果の内容・特徴 |
- エゴマ種実給与は卵黄100g当たり脂肪酸総量を変化させるものではない。
- エゴマ種実給与は卵黄内脂肪酸組成を変化させる。組成が減少する脂肪酸は
ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレン酸、オレイン酸、γ-リノレン酸及び アラキドン酸、増加する脂肪酸はリノール酸、α-リノレン酸、 エイコサペンタエン酸、ドコサペンタエン酸及びドコサヘキサエン酸で、 中でもα-リノレン酸組成の増加が大きい。変化しない脂肪酸はステアリン酸である。
- 高度不飽和脂肪酸組成ω3/ω6比はエゴマ種実無配合(0%)区で22%、5%配合区で54%、
10.0%配合区で73%まで増加する。
- エゴマ種実配合割合を無配合(0%)から10%までの範囲で2.5%高める毎に
卵黄内α-リノレン酸組成は1.58%ずつ直線的に増加する。この増加量は エゴマ無配合時のα-リノレン酸組成の約3倍に相当する。
- 卵黄内α-リノレン酸組成はエゴマ種実給与開始後1週間で無配合区より有意に
高くなり、2週間でほぼ一定の水準に達する。給与終了後は2週間で無配合区の 水準に戻る。
- エゴマ種実の10%までの配合給与では、生存率、ヘンデイ産卵率、卵重、飼料摂取量、
飼料要求率、体重、卵黄色、貯卵3カ月後の卵白・卵黄性状等への悪影響は見られない。
- エゴマ種実の配合割合を1%高めると1kg当たり鶏卵生産費は約12.5円増加する。
図1 エゴマ種実給与に伴う 卵黄内α-リノレン酸組成の変化 表1 卵黄内脂肪酸組成 表2 鶏生産性
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| 成果の活用面・留意点 |
- 高付知価値卵として高収益が期待でき養鶏農家の経営安定に役立つ。また特産鶏卵
として地域農業の振興に寄与できる。
- エゴマ種実の5%添加によって、飼料の代謝エネルギーが約130kcal/kg増加する。
このため、飼料摂取量の減少があるので、蛋白質やミネラル等が不足しないように 栄養のバランスを保つ。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| カテゴリ |
えごま
経営管理
鶏
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