タイトル |
表面が灰色の調製作業台を用いたエダマメ選別の作業改善 |
担当機関 |
秋田農技セ農試 |
研究期間 |
2004~2006 |
研究担当者 |
若松一幸
片平光彦
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発行年度 |
2006 |
要約 |
エダマメの精選別には、高さ70cm程度で表面に灰色系統のポリ塩化ビニル製プレートを敷設する調製作業台が適しており、それを利用することで選別数と作業性の評価が向上して作業を改善できる。
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キーワード |
エダマメ、選別、灰色、調製作業台、作業性、選別精度
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背景・ねらい |
エダマメの精選別作業では、屋内の照明や調製作業台の形状、色等の条件により、作業能率と選別精度に差が生じやすくなっている。調製作業台の色については、灰色系統で他色よりも選別精度を高めることが明らかになっている。そこで、それらの知見を活用してエダマメ精選別作業に適する調製作業台を検討し、改良した調製作業台の作業性を生産現地で実証する。
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成果の内容・特徴 |
- 高さ70cmの調製作業台は、実証地域で使われている高さ30cmの調製作業台よりも作業中の作業姿勢が改善されるため、選別数が増加し、選別精度が向上する(表1、図1)。
- 高さ70cmで灰色系統のポリ塩化ビニル製プレートを表面に敷設した改良調製作業台は、合板製の調製作業台よりもエダマメ莢が見やすくなるため、誤選率が少なく、選別数が増加する傾向にある(表1、図1)。
- 改良調製作業台は、作業時の疲労についてエダマメ生産者の93%で「あまり気にならない」と評価され、慣行と同等であるが、「疲れやすい」という評価はなかった(図2)。なお、疲労の主な自覚症状は、生産者が通常用いる調製作業台、改良調製作業台とも眠気とだるさである。
- 改良調製作業台は、エダマメ生産者の71%で通常の作業で用いる調製作業台よりも精選別作業時の選別数が「多い」と評価する(図3)。
- 改良調製作業台は、総合的な作業性について85%のエダマメ生産者が通常の作業で用いる調製作業台より「使いやすい」と評価する(図3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 改良調製作業台は、ポリ塩化ビニル製プレートが太陽光を反射するため、直射日光のあたる場所での使用を避ける。
- 改良調製作業台は表面に水が溜まるため、選別作業の前に水切りを十分に行う。
- 灰色系統のポリ塩化ビニル製プレート(色相:8.3B7.1/0.6、ニュートラルシルバーグレー、厚さ2mm、長辺180cm、短辺90cm)は、3400円(2006年時点)で市販されている。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
えだまめ
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