ニュー混牧林方式における適正な林内草地幅

タイトル ニュー混牧林方式における適正な林内草地幅
担当機関 青森県畜産試験場
研究期間 1993~1994
研究担当者
発行年度 1994
要約 ニュー混牧林方式において牧草の収量や品質を確保し、植生を維持するためには20m以上の草帯幅が必要であることが明らかになった。
背景・ねらい 中山間地に位置する公共牧場等では隣接する林地を含めた
林畜複合肉用牛生産技術の確立が望まれている。一方、
従来からの下草利用型の混牧林方式では牧養力や草質に関する問題点が指摘され、
その改善案の一つとして草地と林地の輪換システムであるニュー混牧林方式が
開発された。
そこで、当方式において草地生産性や牧草の品質を確保するための適正な
草帯幅について明らかにしようとした。
成果の内容・特徴 カラ松壮齢林地を供試し、平成元年7月に林地を伐採後、9月に不耕起法にて10m、
20m、30mの3種類の林内草地を造成した。草地はオーチャードグラス3.3kg、
ペレニアルライグラス0.7kg、シロクローバ0.4kg/10aの3草種混播とした。
林内草地の管理は肥育素牛あるいは繁殖雌牛を供試し、年8~13回の放牧利用を行った。
  1. 草地の現存草量は草地幅が広くなるほど多収であり、10m幅草地では秋季の減収程度
    が大きい。
    (表1)
  2. マメ科率は草地幅20m以上で20%程度期待でき、
    雑草率も経年的に増加するものの10m幅草地に比べて少ない。
    (図1)
  3. 採食部位のミネラル組成は草地幅の拡大に伴ってK含有率が低下し、
    Ca含有率が増加する。このため、10m幅草地ではK/(Ca+Mg)当量比がグラステタニー症
    発生の危険性が高まるとされる2.2以上となる恐れがある。また、
    硝酸態N含有率も草地幅が狭い場合に高まる。
    (表2)
  4. 草地の生産性や牧草の品質面など総合的な観点から林内草地の幅は
    20m以上確保する必要がある。
成果の活用面・留意点
  1. 中山間地に立地する林畜複合経営農家や公共牧場等で活用できる
  2. 播種床の造成にあたって地表面をできるだけ多く露出して早期の発芽定着を促す。
  3. 林内草地は光環境を良好に保つため東西方向に展開することが適当である。
図表1 230667-1.gif
図表2 230667-2.gif
図表3 230667-3.gif
カテゴリ 病害虫 経営管理 雑草 中山間地域 肉牛 播種 繁殖性改善

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