タイトル |
夏秋ギク型スプレイギクの開花反応 |
担当機関 |
山形県立園芸試験場 |
研究期間 |
1994~1996 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1994 |
要約 |
供試した23品種の夏秋ギク型スプレイギクの日長に対する開花反応は、短日処理では開花促進のほか、花房の品質向上効果がみられ、長日では開花抑制する。それらの効果は品種間差が大きい。
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背景・ねらい |
スプレイギクはホームユース用として需要の増加が期待できる。本県の夏秋期の気象に 適した夏秋ギク型スプレイギクについて、開花調節による産地化を図るため、開花反応 を調査する。
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成果の内容・特徴 |
- 短日による発蕾・開花促進
促進日数は、自然開花が早い品種では小さく、遅い品種では大きい傾向が見られる。 特に「プリティ」「フルート」「キャンドル」は短日処理効果が小さく、 「キャッスル」「マイハープ」「ケルン」「レモネード」「レイク」では大きい (図1)。
- 短日による花房型の変化
花房型は短日により良質化する傾向がみられる。しかし、短日による開花促進効果が 小さい品種は、良質化の程度が小さい (図1)。
- 長日による発蕾・開花抑制
全品種で抑制され、全株発蕾は12品種、全株未発蕾は「アルカディア」 「セントメモリー」「プリティ」「ケルン」の4品種である。また、全株が開花したのは 「フルート」の1品種、50%以上開花したのは「ジュンブライド」「ブライダル」 「モカ」の3品種である (図2)。
- 長日による花房型の変化
長日は花房型を不良にする品種がほとんどである (図2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 夏秋ギク型品種のシェード・電照による開花調整技術の開発に利用する。
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図表1 |
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カテゴリ |
開花調整
品種
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