桑種茎直播法による密植桑園造成法の経済性の評価

タイトル 桑種茎直播法による密植桑園造成法の経済性の評価
担当機関 岩手県蚕業試験場
研究期間 1994~1994
研究担当者
発行年度 1994
要約 桑種茎直播法による新桑園造成法と従来の苗木植付法の経済性を比較したところ造成時間は6分の1、造成費用は3分の1であった。また、本法は完全機械化桑園を造成するのに対応する。
背景・ねらい 養蚕経営上の種茎直播法の有利性および経済的特徴を知るために、作業時間および
造成費用に関して、従来行われてきた苗木密植法と比較した。
成果の内容・特徴 種茎直播区と苗木密植区(対照区)を設定し、畦間は1mとした。種茎直播区の播種密度
は4本/m、対照区の植栽本数は2500本で株間0.4mとした。苗木密植は当場の慣行法で
行い、種茎直播法は普及現場で最も一般的に行われ得る方法を考えて、穂木調製は
家庭用電ノコで行い、播種は種茎直播型播種機を用いた。
  1. 苗木植付法は総労働時間は59.6時間であった。
    人件費は43,210円、総資材費は166,982円であることから、総費用は210,192円で
    あった。
  2. 桑種茎直播法は総労働時間は10.2時間と従来の
    方法の17.1%であった。人件費は7,395円で、造成に要する総費用は71,548円と従来の
    方法の34.0%であった。
成果の活用面・留意点 今後推進される「桑園の完全機械化一貫体系」による収穫機械、中耕・管理機械および
除草剤・害虫防除薬剤散布機などが導入できるように、十分な枕地を確保するなど、
圃場形態に留意すること。
桑種茎直播法を活用すると、単位面積当たり造成費が低価格に抑えられるので、
標準単価が安くなり、国庫や県単で実施している補助事業に取り組み易くなる。
図表1 230729-1.gif
図表2 230729-2.gif
カテゴリ 病害虫 カイコ 害虫 機械化 経営管理 収穫機 除草剤 播種 防除 薬剤

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