広食性蚕の登蔟性調査

タイトル 広食性蚕の登蔟性調査
担当機関 福島県蚕業試験場
研究期間 1994~1995
研究担当者
発行年度 1994
要約 広食性蚕の上蔟方法を検討するため、その登蔟性について調査した。上蔟ネット上の登網割合は品種間による差はなかったが、回転蔟への登蔟時間は遅くなった。しかし、β-エクダイソンを散布すると、その登蔟時間は早くなった。
背景・ねらい 低コスト人工飼料育用に育成された広食性蚕が普及しつつあり、本蚕が普通品種と
比べ飼育経過や形質が異なることはわかっている。しかし上蔟方法については普通
品種と全く同様な上蔟方法を採用しているのが現状である。このため広食性蚕に
見合った上蔟方法を明らかにすることが必要と思われる。そこで広食性蚕の登蔟性
について調査し、望ましい上蔟方法を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 条払い上蔟法において、蚕座に掛けた上蔟ネット上の熟蚕数を調査したが、品種間に
    よる大差はなく、またβ-エクダイソンを散布した区についても差はなかった。
  2. 蚕沙分離をした熟蚕の、回転蔟への登蔟時間を調査した。広食性蚕品種「はばたき」
    「ひたち×にしき」は普通品種と比べやや遅く、春蚕期で7時間、初秋・晩秋蚕期で
    約6時間で登蔟が終了した。
  3. β-エクダイソンを散布した区は広食性蚕、普通品種共に登蔟が早くなり、無散布
    より2時間程度速くなった。
  4. 「ひたち×にしき」は平面吐糸量が多く、また玉繭が多かった。
表1 広食性蚕の登蔟率
表2 広食性蚕の計量形質
成果の活用面・留意点 広食性蚕は普通品種と比べ登蔟性が低いため、回転蔟に振り込む場合は、蔟を
立て掛けて回転蔟の枠間に振込んで行く方法か、横置きの場合は翌日まで懸垂を
遅らせる必要がある。また経過が不揃いの場合は登蔟後、落下蚕も多くなるので
極力経過を揃えるよう注意する。
図表1 230739-1.gif
図表2 230739-2.gif
カテゴリ 低コスト 品種

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