りんどうの花腐菌核病の子のう胞子飛散開始時期と飛散期間

タイトル りんどうの花腐菌核病の子のう胞子飛散開始時期と飛散期間
担当機関 岩手園芸試験場
研究期間 1991~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 リンドウ花腐菌核病の子のう胞子の飛散開始時期は低温年や冷涼地では早く、高温年、平坦地では遅れる。この地域間差、年次変動に関係する気象要因を明らかにし、防除開始時期、防除を必要とする期間の目安を作成した。
背景・ねらい 花腐菌核病はりんどうの栽培上最も重要な病害のひとつである。本病の発生生態は不明な点が多く、防除を必要とする期間も明らかでなかったため、防除は弾幕散布的に行われているのが現状である。そこで、本病の伝染源となる菌核の発芽、子のう胞子の飛散期間の変動と、この変動に関係する気象条件を明らかにし、的確な防除を行うための目安を作成する。
成果の内容・特徴
  1. 子のう胞子飛散開始時期:花腐菌核病の胞子飛散開始時期は、年次間差、地域間差が大きく、低温年ほど早く高温年ほど遅れる。安代町の例では、最も早い年(平成5年8月1半旬)と最も遅い年(平成6年9月1半旬)では約1か月の差がある。また県北部冷涼地(安代町)は早く、県中部平坦地(北上市)では遅れる。この差は年次によって異なるが、10~20日の差がある。
  2. 子のう胞子飛散開始時期の推定:菌核発芽には7月後半以降の低温が関与していると考えられ、7月下旬以降、最低気温が17℃を下回ってから5~15日後に菌核が発芽する。さらに菌核の発芽が見られた後10~15日経過して子のう盤が展開し、胞子飛散が始まる。この時平均気温が生育適温である18℃に近いほど発芽から胞子飛散までの日数が短い。なお降雨が少ないと子のう盤展開までの日数が長くなり、20~25日を要する場合もある(表1)。
  3. 子のう胞子飛散開始~子のう胞子飛散終息までの期間(胞子飛散期間):菌核は高温条件では活性が低くなり、子実体の形成数が少なく胞子飛散期間も短い。逆に低温年は飛散期間が長い。最も長い年で60日以上、短い年では30日程度である。胞子飛散の終息は夏季の気象条件によって左右されるため年次変動が大きいが、平均気温が12~14℃を下回るころになる(表2)。
  4. 防除対象期間:本病は発病部位からの二次感染が無いので、子実体から子のう胞子が飛散している期間と防除を必要とする期間が一致する。
成果の活用面・留意点 本成果は、岩手県内のデータのみを使用しており、他県での適合性は未検討である。
図表1 230858-1.gif
図表2 230858-2.gif
カテゴリ 病害虫 防除 りんどう

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