日射量の少ない秋田でも冬の低温利用によりコマツナの品質が向上する

タイトル 日射量の少ない秋田でも冬の低温利用によりコマツナの品質が向上する
担当機関 秋田県農業試験場
研究期間 1994~1998
研究担当者
発行年度 1996
要約 日本海側の冬期の寡日照条件下でも、コマツナの糖、ビタミンC含量は低温暴露により高まり、生産物の高品質化が可能となる。
背景・ねらい 秋田県の冬期には低温、多雪、寡日照となるため、
野菜生産にとっては厳しい環境である。
一方、日射の多い太平洋側では冬期の低温が
糖、各種ビタミンの上昇に有効なことが知られている(加藤ら、1994)。
しかし、同様の効果が日射量の少ない日本海側でも得られるかどうかは明らかでない。
そこで、日本海側でコマツナの糖、ビタミンC含量に及ぼす低温の影響を調査し、
低温利用の可能性を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 冬期間(12~2月)における秋田市の平均気温は盛岡市より3~5度高いが、
    日射量は30~50%少ない(図1)。
  2. 秋田市と盛岡市の無加温ハウスで栽培したコマツナの糖含量とビタミンC含量は
    差がない(表1)。このことから、
    盛岡市より日射量の少ない秋田でも低温により食味、栄養価が向上するといえる。
  3. 秋田市において18度で栽培したコマツナを2~4度の低温暴露したところ、
    糖、ビタミンC含量が増加した(図2、3)。
    このことは、低温がこれらの成分の上昇に有効なことを示す。
    さらに、ハウス内気温が上昇する春にはハウスを開けて外気を導入することにより
    高品質化が可能なことを示す。
  4. また、糖、ビタミンC含量が表1のレベルに達するのに約25日を要した
    (図2、3)。一方、加藤ら(1994)は日射量の豊富な
    3月には約10日でこのレベルに達することを報告している。このことは、
    日射量の多少が品質を向上させるための低温暴露日数に影響することを示唆する。
成果の活用面・留意点
  1. 低温暴露による糖、ビタミンCの上昇はコマツナ以外の葉菜類でも知られている。
    したがって、ホウレンソウなどの葉菜類でも、
    寡日照条件の低温で高品質化が可能とみられる。
  2. これらを利用した差別化販売が期待される。
図表1 231002-1.gif
図表2 231002-2.gif
図表3 231002-3.gif
カテゴリ こまつな ほうれんそう 良食味

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