| タイトル |
共同育苗センター育成イネ苗の薬剤処理による広域的な葉いもち発生の抑制 |
| 担当機関 |
福島県農業試験場 |
| 研究期間 |
1997~2000 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1997 |
| 要約 |
共同育苗センターで緑化開始期に薬剤処理したイネ苗を移植した地域では、無処理苗移植地域に比較して、いもち病の発生が少ない。本薬剤処理法により本田期いもち病の効果的かつ効率的な広域防除が可能となる。
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| 背景・ねらい |
いもち病は、多発生すると広域的に大きな被害をもたらす。 このため、広域的ないもち病の省力かつ低コストな防除法を開発する必要がある。 共同育苗センターで、 育苗箱にいもち病防除薬剤を処理したイネ苗を広域に移植することで、 広域的に葉いもちを省力かつ低コストに抑制できることを明らかにする。
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| 成果の内容・特徴 |
- 薬剤灌注装置を有する共同育苗センターにおいて、
緑化開始期の育苗箱に苗立枯病防除剤といもち病防除薬剤(トリシクラゾール剤) の混用灌注処理を行う(図1)。
- この育苗センターで育苗されたイネ苗を広域に移植する地域で、
薬剤処理イネ苗を移植した地域(約15ha)と 隣接する無処理イネ苗を移植した地域(約15ha)を設け、 それぞれの地域におけるいもち病の発生状況を調べると、 薬剤処理イネ苗を移植した地域の方が葉いもち、穂いもちともに発生は少ない (図2、図3)。
- 薬剤処理イネ苗を広域に移植した地域内で無処理イネ苗を移植したほ場(78ほ場中
36ほ場)では、無処理イネ苗を広域に移植した地域内で無処理イネ苗を移植したほ場 (82ほ場中77ほ場)に比較して、穂いもちの発生は少ない。さらに、無処理イネ苗を 広域に移植地域内で薬剤処理苗移植ほ場(82ほ場中5ほ場)に比較しても、穂いもちの 発生は少ない。
- これらのことから、本薬剤処理を広域に実施することで、
いもち病の早期多発を防ぐことができ、 本田における葉いもち、穂いもちの防除を効果的かつ効率的に実施することができる。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 共同育苗センターを利用することで多数の育苗箱を均一に薬剤処理することが
可能となり、個々の農家による初期の葉いもちを対象とした薬剤処理は不用となる。
- 本試験に供試したトリシクラゾール剤は防除効果の持続期間が短いため、
7月下旬以降のいもち病に対する薬剤防除が必要である。
- 共同育苗センターでの処理にあたっては、
使用する薬剤の使用時期、使用法法、混用可否などの注意事項を遵守する。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
病害虫
育苗
いもち病
立枯病
低コスト
防除
薬剤
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