大粒・良質・高加工適性だいず新品種候補系統「東北112号」

タイトル 大粒・良質・高加工適性だいず新品種候補系統「東北112号」
担当機関 東北農業試験場
研究期間 1997~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 だいず「東北112号」は、「オクシロメ」より成熟期が5~10日早い中生の早で、百粒重が35g以上の大粒で外観品質が優れ、豆腐および煮豆加工適性に優れる。また、収量性は「オクシロメ」より高く、茎が短く、倒伏抵抗性が優れる。
背景・ねらい 青森県における大豆の作付は晩生の「オクシロメ」に集中し、
気象変動にともなう生産の不安定さや品質低下の原因となっている。
また、作期幅が限定されることから
大豆の作付面積の拡大にとって大きな障害ともなっている。
このため、熟期の早い大粒、良質、高加工適性大豆品種の導入が強く望まれている。
成果の内容・特徴
  1. だいず「東北112号」は昭和58年に病虫害抵抗性で、
    白目・大粒・良質・多収性を目標に、大粒の「刈交296F6」を母に、
    シストセンチュウ抵抗性の「刈系237号」を父として交配を行い、
    育成した系統である。
  2. 熟期は「オクシロメ」より育成地では約10日早い中生の早、
    青森県では4、5日早い中生種である。
  3. 主茎は「オクシロメ」より約20cm短く、耐倒伏性に優れ、蔓化も見られない。
    分枝が「オクシロメ」と同様に少なく、主茎型である。
  4. 収量は「オクシロメ」を上回り、多収性である。
  5. 「オクシロメ」より蛋白質含有率が高く、豆腐加工適性に優れる。
  6. 種皮は黄白、臍色は黄で粒大は百粒重が35g以上の大粒で外観品質が良く、
    煮豆加工適性も良好である。
  7. ダイズモザイク病抵抗性は中である。
特性一覧
病害虫抵抗性および加工適性
成果の活用面・留意点
  1. 適地は東北北部および中部地域である。
  2. ダイズシストセンチュウ抵抗性が弱であるので、
    発生地帯での作付けは控え、適正な輪作のもとで栽培する。
図表1 231100-1.gif
図表2 231100-2.gif
カテゴリ 病害虫 害虫 加工適性 新品種 大豆 多収性 抵抗性 品種 輪作

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