ニホンナシ「豊水」の短果枝短期養成せん定法

タイトル ニホンナシ「豊水」の短果枝短期養成せん定法
担当機関 福島県果樹試験場
研究期間 1996~1996
研究担当者
発行年度 1997
要約 「豊水」の側枝の効率的な短果枝養成のための予備枝せん定基準は、長さ110cm、太さ10mm程度の新梢の30%程度切り戻しとする。これにより、翌年の腋花芽分化率が高まり、慣行の予備枝せん定法より1年早く短果枝を利用できる。
背景・ねらい 「豊水」は、短果枝に着生させた果実の方が肥大・果形が優れている。
慣行の新梢を20cmから30cmに切り戻す予備枝せん定法は、
短果枝に果実を着果させられるまでに通常3年かかる。
そこで、慣行法よりも早く短果枝を着生することを目的に、
せん定時の新梢の切り戻し程度を弱めた短果枝短期養成せん定法について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 2年間にわたり(1994年・1995年)、
    予備枝せん定時に新梢を60cmから70cmになるように切り戻した結果、
    その年の落葉後には切り戻された枝に短果枝が形成され、かつ、
    先端から発生した新梢の腋花芽分化率も高まる。
    この場合の新梢の切り戻し程度は、せん定前の新梢の長さに対し30%程度である
    (表1、図1)。
  2. 短期短果枝養成せん定法に適した新梢の条件は、
    切り戻し程度をせん定前の長さの3分1に統一して調査した結果(1996年)、
    せん定前の新梢は長さ110cm、太さ10mm程度が最適で、
    側枝当たりの花芽数も慣行法より多くなる。
    なお、この予備枝養成法は、慣行法に比べ予備枝が長大化しやすく、
    特に主枝・亜主枝基部から発出した新梢でこの傾向が強い
    (表1、図1)。
成果の活用面・留意点
  1. せん定後の切り戻された枝の腋花芽は摘蕾する。
  2. 予備枝が長大化しないように、切り戻された枝から発出した強い発育枝は、
    新梢基部のロゼット葉を残し芽かきや夏季せん定を行う。
  3. 夏季の誘引は、予備枝の先端から発生した新梢の伸長を促すため、
    予備枝の誘引角度は45度程度とする。
  4. 主枝・亜主枝基部から直接発出した新梢は、勢力が旺盛なため、
    切り戻し程度を30%よりやや弱めのせん定とする。
図表1 231134-1.gif
図表2 231134-2.gif
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