直播きストックの秋〜冬出し栽培法

タイトル 直播きストックの秋〜冬出し栽培法
担当機関 花き担当
研究期間 1993~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 ストックの直播きの栽培で、10月中旬~2月下旬に収穫するためには、極早生品種を用いて、8月第1半旬~9月第1半旬に播種する。また、12月以降では最低5度Cに加温することが必要である。
背景・ねらい ストックの直播き栽培は移植栽培に比べ100時間以上の省力化が可能で、
10a当たりの労働時間も420時間程度である。
そこで省力生産技術である直播き栽培の作型確立と作期拡大のため、
秋~冬出し栽培における品種の早晩性、播種時期、栽培温度が
開花、切り花収量、品質に及ぼす影響を年次間差も含め検討する。
成果の内容・特徴
  1. 直播き株は定植による生育停滞がないため、同一播種日の移植株に比較し、
    花芽分化、発らいが早く、7~10日程度開花が早まる
    (表1)。
  2. 夏播き、秋~春出し栽培には極早生品種を用いる。
    早生~晩生品種は播種が早くても11月以降にならないと花芽分化せず、
    開花は3月下旬からとなり、心止まりまど障害花が多発し、切り花品質が劣る
    (表2、表3)。
  3. 極早生品種の良品生産のための播種適期は8月第1半旬から9月第1半旬までで、
    播種35日後には花芽分化を開始し、10月中旬から2月下旬に収穫できる。
    播種時期が早いと花飛びの発生が多く、花穂も間伸びしやすいなど草姿が劣り、
    9月中旬以降の播種では心止まり株の発生が多く、花穂が過密になり、
    上位葉も小さくなるなど草姿が劣る
    (表1、表2)。
  4. 収穫開始が12月下旬以降になる場合には低温障害(凍害による葉の白化等)
    発生防止のため5度Cに加温栽培する(表2)。
(耕種概要)
成果の活用面・留意点
  1. 砂丘畑のように砕土率が高く、排水が良好なほ場に限る。
  2. 八重鑑別は移植栽培に準じ播種後10日と20日頃に行う。
図表1 231174-1.gif
図表2 231174-2.gif
図表3 231174-3.gif
図表4 231174-4.gif
カテゴリ 栽培技術 省力化 ストック 凍害 播種 品種

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