コウリュウ粉末を使用した天蚕人工飼料

タイトル コウリュウ粉末を使用した天蚕人工飼料
担当機関 福島県蚕業試験場
研究期間 1997~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 コウリュウ粉末を使用した人工飼料による天蚕の飼育は、市販飼料やクヌギ粉末を使用した人工飼料の場合と比べて、幼虫の胸脚異常割合は少なく、繭重も重くなる。このため、天蚕人工飼料としてコウリュウ粉末の採用が有効と考えられる。
背景・ねらい 天蚕の人工飼料育は、野外での生葉飼育と比べ不脱皮幼虫や胸脚異常幼虫の発生、
放飼後の落下幼虫の多発など多くの問題点がある。しかしながら、
天蚕の安定生産、多回育のためには人工飼料育は重要である。
そこで、天蚕人工飼料を改良するため、
飼料樹粉末として一般に使用されているクヌギ葉に対し、
コウリュウ葉を使用してその有効性を検討した。
成果の内容・特徴
  1. クロレラ入り天蚕用市販飼料(日本農産工業製)、樋口の組成(1970)による
    クヌギ粉末及び飼料樹であるコウリュウの粉末を使用して調製した人工飼料
    (表1)を用い、
    全齢人工飼料育を行い、以下のようにその有効性を比較する。
  2. コウリュウおよびクヌギは1996年6月に採取し、60度Cで熱風乾燥して使用する。
  3. 飼育経過は1、2齢期にやや発育の遅れる個体があるが、
    3齢以降は減蚕がほとんどみられない。
  4. コウリュウ人工飼料区では5齢起蚕時の胸脚異常割合は
    市販飼料、クヌギ飼料と比べて少ない傾向である
    (図1)。
  5. 繭重はコウリュウ人工飼料区が最も重い(表2)。
  6. 以上のように、飼育経過や繭重が向上することから、
    コウリュウは天蚕人工飼料に使用する飼料樹粉末として採用できる。
成果の活用面・留意点 コウリュウの採取適期については、さらに検討を要する。
図表1 231191-1.gif
図表2 231191-2.gif
図表3 231191-3.gif
カテゴリ 乾燥

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