縦型強制発酵機における木材チップ脱臭装置の脱臭効果と発酵処理豚糞の成分調査

タイトル 縦型強制発酵機における木材チップ脱臭装置の脱臭効果と発酵処理豚糞の成分調査
担当機関 福島県畜産試験場
研究期間 1995~1998
研究担当者
発行年度 1997
要約 縦型強制発酵機において、敷き料稲ワラ混合豚糞に浄化槽余剰汚泥脱水ケーキを添加した発酵処理は可能で、発酵処理豚糞の成分は僅かに変化し、脱水ケーキの添加前処理の差により、発酵状況と発生アンモニアの木材チップ脱臭装置による脱臭効果に異なる結果が得られた。
背景・ねらい 国内では密閉式の縦型強制発酵機が数多く普及しており、
オガクズ等を用いた脱臭装置の併設利用が見られる。
一方、活性汚泥法浄化槽では余剰汚泥の脱水処理により脱水ケーキが生じる。
このため脱水ケーキの処理法法として、縦型強制発酵機での豚糞発酵処理において、
脱水ケーキを添加した際の発酵状況と発生アンモニアの木材チップ脱臭装置による
脱臭効果を調査した。
成果の内容・特徴
  1. 密閉式縦型強制発酵機(円筒形縦型・1槽式、屋内設置)
    1. 発酵槽全容積19.3立方メートル(外径3.33m、縦2.47m)
    2. 発酵槽実容積16.0立方メートル
    3. 豚糞処理能力:水分70~85%の豚糞(投入回数:1日1回投入)
      (表示値)連日投入可能量1,200~3,100kg(製品:水分30~35%)
    4. 送気ブロアー:送気能力 最大5.7立方メートル/分(調節):常時稼働
  2. 木材チップ脱臭装置(排気ブロアー常時稼働)
    1. 脱臭槽
       サイズ:縦4m×横6m(3mで2槽分割)、チップ層の厚さ0.85m
       充填資材:広葉樹チップ(製紙用原料、約4cm角程度)
  3. アンモニアの発生と脱臭効果
    原料豚糞の日投入量に対し、余剰汚泥脱水ケーキを
    乾物重量比で約3~4%に相当する量を
    4方法で各々5日間連続して合計20日間添加投入した結果
    (表1)、
    脱水ケーキと戻し堆肥を約4:6で混合攪拌して約3週間発酵した添加物Aと
    同様に混合攪拌して2日放置した添加物B1を添加投入した際の発酵状況は異なり、
    発酵最盛時の発酵機内アンモニア濃度(原臭)は、
    添加物B1の投入では昨年までの無添加による調査結果とほぼ同様であったが、
    添加物Aでは明らかに増大し、ピーク到達時間も約2時間短く、発酵がより高まった。
    また、脱臭槽上のアンモニア濃度は、添加物Aは無添加時と同等であり、
    添加物B1でやや増加した。(図1、図2)
  4. 発酵処理豚糞の成分含有率
    発酵処理豚糞の成分含有率は脱水ケーキの添加によりやや変化し、
    全窒素及びP2O5がやや増加し、
    K2O、CaO及びMgOでやや低下した。
    (表2)
成果の活用面・留意点 余剰汚泥脱水ケーキの添加投入に際しては、
投入前処理を行わずに直接添加による発酵処理は可能であるが、
戻し堆肥との混合発酵による前処理を行うことにより、
縦型発酵機での発酵状況の促進が可能であり、
脱臭装置による脱臭効果の低下を軽減できる。
図表1 231209-1.gif
図表2 231209-2.gif
図表3 231209-3.gif
カテゴリ 豚

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