小型反射式光度計の測定値に及ぼす養分測定時の液温の影響

タイトル 小型反射式光度計の測定値に及ぼす養分測定時の液温の影響
担当機関 宮城県園芸試験場環境部
研究期間 1998~1999
研究担当者
発行年度 1998
要約 小型反射式光度計で水耕養液などの養分を測定する場合、測定する試料の液温を適正温度で測定すると分析精度が向上する。適正温度に保温できないときは液温に応じた補正式を用いて養分濃度を求める。
背景・ねらい 栽培現場では土壌や植物体、水耕養液中の養分濃度を即応的に把握し、
作物を適正な養分濃度に処方する必要がある。また、
小型反射式光度計が
リアルタイム栄養診断の装置として使用されることが多くなっている。
そこで、測定精度の向上を図り、
より信頼性の高い簡易栄養診断技術を確立するために、
小型反射式光度計によるカルシウム、硝酸、
リン酸イオン測定時の温度条件について検討する。
成果の内容・特徴
  1. カルシウムイオンは試料の液温によって測定値が大きく異なり、
    水耕養液試料の場合、液温35度Cで最も実濃度に近い値を示し、
    それ以下の温度では低い値となる
    (図1)。
  2. 硝酸イオンはカルシウムイオンより液温の影響は小さいが、
    土壌の抽出液や作物汁液の水希釈試料の液温が25度Cの時にほぼ実濃度を示し、
    25度Cより低い液温では値が小さくなり、25度Cより高い液温では値が大きくなる
    (図2)。
  3. リン酸イオンは液温の影響を最も受けにくいが、25度Cでほぼ実濃度、
    その他の液温では低めの値を示す
    (図3)。
  4. いずれの養分とも測定時に適温に保てないときは、
    液温に応じた補正式を用いて養分濃度を求めることができる
    (表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 各イオンの測定液温は取扱説明書に明記されているが、
    試料に適した液温で測定すると分析精度が向上する。
  2. 現場即応型診断ではないが、
    1規定酢酸アンモニウムで抽出される土壊の交換性カルシウムの測定に利用できる。
    この場合、25倍希釈液を25度Cで測定すると精度が高い。
    この時、塩化ストロンチウムは添加しない。
図表1 231236-1.gif
図表2 231236-2.gif
図表3 231236-3.gif
図表4 231236-4.gif
カテゴリ 肥料 栄養診断

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