イネドロオイムシに対するBeauveria bassianaの病原性と防除効果

タイトル イネドロオイムシに対するBeauveria bassianaの病原性と防除効果
担当機関 宮城県農業センター
研究期間 1994~1997
研究担当者
発行年度 1998
要約 イネドロオイムシ成虫に対する昆虫寄生菌、Beauveria bassianaの病原性は高く、網かけ試験での感染死亡率も高い。また、圃場での幼虫に対する防除効果もある程度認められ、化学合成農薬の代替防除資材として利用できる可能性がある。
背景・ねらい 近年、化学合成農薬に過度に依存した農業に対する社会的批判が高まり、
代替防除資材の開発が求められている。そこで、
水稲の主要初期害虫であるイネドロオイムシに対する昆虫寄生菌、
Beauveria bassianaの病原性と防除効果を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 供試した菌は、1994年にイネドロオイムシ成虫より分離した
    Beauveria bassiana(菌株名MG-Bb64)である。
  2. B.bassianaの分生子数を1ml中に1.1×108から104個に調整した懸濁液を作成し、
    イネドロオイムシ成虫に虫体浸漬法により接種した。その結果、
    接種濃度が高いほど累積感染死亡率は高く、死亡するまでの期間も短くなる
    (図1)。
  3. 圃場に設置した網枠に新成虫を放飼し、
    1.0×107分生子/mlの懸濁液を 1m2当たり100ml
    処理したところ、処理区の接種12日後には約85%が感染死亡虫であった
    (図2)
  4. 自然発生圃場で幼虫を対象に、処理区には1.0×107分生子/ml
    の懸濁液 ((株 )トモノアグリカが水和剤化)を10l/la噴霧したところ、
    幼虫数は処理6日後、処理11日後ともに対照区より少なく推移した
    (表1)。
    また、処理区の若齢の補正密度指数は、処理6日後で30、
    処理11日後で5程度であった
    (図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 菌株により病原性が異なる可能性がある。
  2. 懸濁液の散布は、紫外線の影響が少なく、比較的湿度の高い夕方頃に行う。
図表1 231269-1.gif
図表2 231269-2.gif
図表3 231269-3.gif
図表4 231269-4.gif
カテゴリ 病害虫 害虫 農薬 防除

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