夏秋ギク「岩の白扇」の苗育成条件、栽培法による奇形花発生の抑制

タイトル 夏秋ギク「岩の白扇」の苗育成条件、栽培法による奇形花発生の抑制
担当機関 愛知県農業総合試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 「岩の白扇」の奇形花は、9月開花で多発するが、この抑制には、親株を冬期の自然低温に遭わせたのち、雨よけハウス等で養成し、穂冷蔵、苗冷蔵を組み合わせることが効果的である。また、無摘心栽培は、摘心栽培より発生が少ない。
背景・ねらい 近年導入が進んでいる夏秋ギク「岩の白扇」は、8月下旬以降開花の作型で花が扁平になる奇形花が多発し、問題となっている。そこで、親株の養成温度、穂冷蔵及び苗冷蔵処理、更に栽培方法の違いによる奇形花の発生の差を明らかにし、その発生軽減対策に資する。
成果の内容・特徴
  1. 奇形花の発生は、8月開花よりも9月開花の作型で多い(表1,表2)。
  2. 冬期の親株養成温度が高いほど奇形花の発生は増加し、10℃、20℃では8月開花でも発生が見られる。特に、9月開花では、親株を10℃、20℃で養成した場合、無加温ハウス養成下に比べ大きく増加する(表1,表2)。
  3. 冬期の親株養成温度が高いほど、開花は遅れ、草丈の伸長が悪く、花首も短くなる(表1,表2)。
  4. 親株の養成場所が、雨よけハウスの場合は4週間、無加温ハウス(締め切りによる蒸し込み実施)の場合は2週間以上の穂冷蔵に加え苗冷蔵4週間を組み合わせることにより、奇形花発生は大きく減少する。また、この冷蔵処理により、茎の伸長効果が見られる(表3)。
  5. 摘心栽培は、無摘心栽培より奇形花の発生が多い(表4)。
成果の活用面・留意点
  1. 親株養成時の高昼温は奇形花を発生しやすくするので、春先の親株は、換気の良好な施設で行い、急激な温度上昇、30℃以上の高温を避ける。
  2. 穂冷蔵に際しては、雨天が続いた後や寡日照条件下での採穂は、冷蔵中に心腐れを起こしやすくするので良好な穂の確保につとめ、晴天日の午後に採穂する。
  3. 苗冷蔵を4週間行う場合は、挿し芽培地が冷蔵期間中に乾燥してくるので、一度水分を補給する。
図表1 216086-1.jpg
図表2 216086-2.gif
図表3 216086-3.gif
図表4 216086-4.gif
図表5 216086-5.gif
カテゴリ 乾燥

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