| タイトル |
着色良好な早生モモの新品種「ふくえくぼ」 |
| 担当機関 |
福島県果樹試験場 |
| 研究期間 |
1996~1996 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1998 |
| 要約 |
モモ新品種「ふくえくぼ」は、「あかつき」の組織培養苗条塊にガンマー線を急照射後増殖した個体から選抜した早生系突然変異品種である。果皮の着色は良好で、食味は果汁が多く比較的良好であり、日持ちは中程度である。
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| 背景・ねらい |
福島県では果実品質の安定している中生、晩生種を主力品種としながら、 早生種を補助品種として組み入れた品種構成を推進しているが、 梅雨期に成熟する早生種は果実品質が不安定なものが多く、 品質の安定した品種の育成が望まれている。 このため、福島県果樹試験場では1984年からモモの育種を開始し、 交雑による育種を継続する一方で、組織培養技術を利用し、 組織培養苗条塊への放射線照射による突然変異体の誘発を試みる。
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| 成果の内容・特徴 |
- 「ふくえくぼ」は「あかつき」
の組織培養苗条塊にガンマー線を急照射後増殖した個体から選抜された 早熟系突然変異品種であり、 1996年6月13日付けで種苗法に基づく品種登録が行われた。
- 樹姿は若木ではやや直立性で、樹齢が進むにつれて開張する。
樹勢は中程度である 花は普通咲き、淡桃色単弁で、花粉を有しており、結実は良好である。 開花期、発芽期及び落葉期は原品種の「あかつき」と同時期で、 生理落果の発生は少ない
- 満開後91~100日で成熟する早生種で、
育成地での収積時期は7月中~下旬である「八幡白鳳」よりやや早く、 「日川白鳳」とほぼ同時期に収穫される (表1)。
- 果形は扁円形で、果実重は230g程度となる果皮の着色は全面に濃く良好である
が、 果皮表面に裂果の発生がみられることがある。果肉色は乳白で、 果肉及び核周囲の紅色素は少ない肉質は溶質で、甘味は中、酸味は微で、 果汁が多く食味は比較的良好である。 日持ちは中程度である。粘核で核割れの発生は少ない (表2)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 「ふくえくぼ」は無袋栽培でも着色が優れており、
「あかつき」以前に収獲できる早生品種として普及が期待される。
- 本品種は収穫期が梅雨末期に重なるため、年次により糖度が低いことがある。
また、肉質が軟らかく日持ちが中程度であることから、 収穫適期の判定を適正に行い、収獲遅れに注意する。さらに、 果実の陽光面に裂果を生じることがあるため、 仕上げ摘果時にはやや多めに着果させ、 修正摘果時に裂果した果実を取り除くようにする。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| カテゴリ |
育種
新品種
品種
もも
良食味
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