タラノメの生理機能性の解明

タイトル タラノメの生理機能性の解明
担当機関 秋田県総合食品研究所
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 ガン細胞の増殖抑制作用について、各種農水産物のスクリーニングの結果、タラノメはガン細胞を殺傷する活性があった。この成分は新規タンパク質であり、アポトーシスを誘導する。
背景・ねらい 野菜・山菜・キノコ・海藻等県産農水産物について、
機能性評価技術を確立しながらスクリーニングを行い、
栽培地域や条件および加工法等による違いを検討し、
地域産物の有用性のアピールと機能性を強化した食品を開発することを目指している。
ここではタラノメの新しい生理機能性について解明する。
成果の内容・特徴
  1. 評価する機能性として、社会的に関心の高い老化(抗酸化)、
    ガン等を抑制する効果を選択し、評価系を確立できた。
    ガン細胞増殖抑制機能のスクリーニングを行い、
    夕ラノメについてガン細胞を殺傷する活性の存在が認められる
    (図1)。
  2. この成分はタンパク質(araliatumoricin:ATM)であり、ガン細胞を選択的に殺傷する。
  3. 作用機構は、自発的な細胞死により死滅していく、いわゆるアポトーシスであり、
    ガン細胞のDNAを断片化させる
    (図2)。
成果の活用面・留意点
  1. タラノメの抗腫癌活性成分については、
    「新規抗腫瘍性蛋白質およびその製造法」として特許出願済み。
  2. 今後は、こうした成分を活かした新たな商品開発研究を行う予定。
  3. ATMは蛋白質であるので、タラノメの加熱により活性は低下する。
図表1 231333-1.gif
図表2 231333-2.gif
カテゴリ 加工 機能性 評価法

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