天蚕の人工孵化における効率的卵殻除去法

タイトル 天蚕の人工孵化における効率的卵殻除去法
担当機関 福島県蚕業試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 天蚕卵をイミダゾール化合物(KK-42)を利用して人工孵化させる際の卵殻除去を家庭用食器漂白剤を用いて行うと、極めて短時間に処理でき、しかも、孵化した幼虫は正常に成育する。
背景・ねらい 天蚕の人工孵化はイミダゾール化合物(KK-42)に卵を浸漬して行うが、
随時孵化させるには卵殻の除去が必要となる。従来、
この卵殻除去はカッターを用いた手作業で行われていたが、
大量に処理するには時間を要する欠点があった。そこで、
この卵殻除去作業を効率的に行うため、
薬剤によって卵殻を除去する方法について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 休眠中の天蚕卵の卵殻を家庭用食器漂白剤(主成分;次亜塩素酸ナトリウム、
    K杜製)を用いて溶解し、KK-42で処理し、一定期間内に貯化する個体数を調べた。
  2. 卵殻は5分浸漬区では薄くなるが完全には溶解されず、
    10分浸潰区では卵殻の破片は残ったもののほぼ完全に溶解される。
    15分浸潰区では前幼虫のみとなる。
  3. 孵化率は10分浸潰区で対照の切開区と差がない
    (表1)。
  4. 孵化した幼虫の飼育経過、結繭率、繭重については、
    対照との間に差と認められなかった(表2)。
  5. 以上のことから、この方法は、天蚕卵を大量に人工孵化する上で有効である。
成果の活用面・留意点 卵殻溶解後は前幼虫をよく水洗すること。
図表1 231380-1.gif
図表2 231380-2.gif
カテゴリ 薬剤

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