山形県における水稲新品種候補「山形71号」の採用

タイトル 山形県における水稲新品種候補「山形71号」の採用
担当機関 山形県立農業試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 水稲「山形71号」は熟期が極早生の良質、良食味の粳種である。品質は「みちのくわせ」より明らかに優り、食味は「ササニシキ」に近い良食味である。平成12年度から山形県で「みちのくわせ」に代えて山間部対象として優良品種に採用する。
背景・ねらい 山形県の山間部で栽培されていた「みちのくわせ」は品質、食味の点で不十分で作付
面積が伸びず、近年はこの地帯でも市場性を優先して「あきたこまち」が作付されて
いるが、熟期が遅いため低温年次は冷害の危険性が高い。このため山間地適応性の
優れた良質・良食味の極早生品種が求められている。
成果の内容・特徴
  1. 山形県内各地の奨励品種決定調査の結果では、出穂期及び成熟期は「みちのくわせ」
    より1日~2日遅い極早生で、県内の極山間部(最上町堺田)でも9月末までには成熟期
    に達する。稈長は「みちのくわせ」よりやや短稈で、穂数は「みちのくわせ」より多く、
    穂長はやや長い(表1)。
  2. 玄米千粒重は「みちのくわせ」より小さい。収量性は「みちのくわせ」より高いが、
    多肥栽培では「みちのくわせ」より劣る(表1)。
  3. 品質は「みちのくわせ」より優り(表1)、食味は
    「みちのくわせ」よりかなり良好で、「ササニシキ」に近い良食味である(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 山形県で平成12年度より「みちのくわせ」に代えて山間部対象に優良品種として採用
    する。普及面積は350ha程度が見込まれる。本県山間部における「あきたこまち」の
    不適地栽培が解消され、安定生産と品質・食味の向上が図られる。
  2. いもち病抵抗性及び耐冷性は"やや強"と不十分である。このため、いもち病の早期
    発見早期防除を心がけるとともに、障害型冷害防止のための深水管理等水管理に
    留意する。
  3. 品質、食味の低下、いもち病及び障害型不稔の発生を助長する過度の多肥栽培は
    しない。
  4. 山間地において安定的に栽培するための施肥は、窒素成分で基肥0.5~0.6kg/a、
    活着肥0.2kg/a、穂肥(幼穂形成期)0.2kg/aとする。
図表1 231415-1.gif
図表2 231415-2.gif
カテゴリ 病害虫 いもち病 新品種 水稲 施肥 抵抗性 凍害 品種 防除 水管理 良食味

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