細胞ミクロ電気泳動法を用いた胚細胞のDNA断片化の検出

タイトル 細胞ミクロ電気泳動法を用いた胚細胞のDNA断片化の検出
担当機関 山形県農業研究研修センター
研究期間 1999~2002
研究担当者
発行年度 1999
要約 あらかじめ胚の透明帯をタンパク分解酵素処理し、細胞ミクロ電気泳動を行うことによって、胚の細胞レベルでのDNA断片化が検出できる。
背景・ねらい 胚初期発生において、酸化ストレスによる発生障害が起こることが推測されている
が、障害の発生機序は明らかではない。そこで、初期発生における酸素障害の
発生機序を解明する目的で、胚の細胞単位でのDNA断片化検出手法を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 方法
    あらかじめ0.5%プロナーゼで透明帯を軟化させた牛胚を4%低融点アガロースに
    包埋し、カバーガラスを載せ、蒸留水を噴霧して冷蔵庫中に置いて寒天を固化
    させたのち、カバーガラスをはがして寒天層をカバーガラス面に付着させ、10
    分間細胞融解したのち電気泳動し、DAPIで染色し蛍光顕微鏡でスメア状の泳動像
    を観察する。
  2. 結果
    卵割期の体外受精による初期胚は、割球分離が容易なため、個々の細胞でのスメア
    状泳動像が観察でき、桑実胚以降では、正常な部位が細胞塊のままスメア状の
    泳動像が観察された。
    体外受精による正常胚盤胞、発生停止胚、凍結融解後の胚などで、細胞レベルでの
    DNA断片化が検出されたが、全ての胚細胞のDNA断片化(グローバルアポトーシス)
    は見られなかった(表1)。
成果の活用面・留意点 細胞レベルでのDNA断片化を検出することによって、胚の培養及び凍結条件の
検討に利用できる。割球の大きさに合わせてアガロース層の厚さを調整しないと
胚細胞が破裂するので、割球が大きい場合(細胞数が少ない場合)は
アガロース量を多くする必要がある。
図表1 231554-1.gif
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