雪むろ利用による西洋ナシ「ラ・フランス」の予冷・貯蔵技術

タイトル 雪むろ利用による西洋ナシ「ラ・フランス」の予冷・貯蔵技術
担当機関 山形農研セ
研究期間 1999~2000
研究担当者 荒澤直樹
高橋和博 
発行年度 2000
要約 雪むろに、西洋ナシ「ラ・フランス」を収穫後入庫することで、冷蔵庫と同様10日程度の予冷処理に利用できる。また内部自然式雪むろでは冷蔵庫と同程度の60日程度の貯蔵に利用でき、その果実は冷蔵庫より外観が良好に保たれる。
背景・ねらい 地域資源である雪を利用した雪むろの利用拡大のため、西洋ナシ「ラ・フランス」の貯蔵特性を明らかにし、雪むろ利用による予冷・貯蔵技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 雪むろは、追熟時の果実の目減率や屈折計示度、リンゴ酸含量、外観、肉質、追熟の揃いなど冷蔵庫と差がないことから、冷蔵庫と同等に10日程度の予冷処理に用いることができる(表1)。
     
  2. 内部自然式雪むろは、冷蔵庫に比べ出庫時の果実の目減りが少なく、果肉硬度も硬く鮮度が良好に保たれる(図1,図2,表2)。しかし、90日間の長期貯蔵では外観は良好であるが、肉質のなめらかさに欠け商品性が低下するため、貯蔵可能な期間は冷蔵庫と同等の60日程度まである。その果実品質は、果実の目減りが少なく外観が優れ冷蔵庫より良好である。 
      
  3. 外部送風式雪むろは、40日貯蔵では出庫時の果肉硬度の低下が著しく、外観も劣り商品性が低下するため、貯蔵期間は30日程度までである(図1,図2,表2)。
    <雪むろの概要>
成果の活用面・留意点
     
  1. 収穫後直ちに雪むろに入庫する。
  2. 内部自然式雪むろは、貯蔵位置の差による果実品質の差はない。
  3. 外部送風式雪むろは、湿度が低いため乾燥に留意する。
図表1 231656-1.jpg
図表2 231656-2.jpg
図表3 231656-3.jpg
図表4 231656-4.jpg
図表5 231656-5.jpg
カテゴリ 乾燥 西洋なし 長期保存・貯蔵 保存・貯蔵 りんご

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