エゾリンドウの葉片培養による増殖法

タイトル エゾリンドウの葉片培養による増殖法
担当機関 岩手県農業研究センター
研究期間 2000~2001
研究担当者 星 伸枝
多田 徹
仲谷房治
発行年度 2000
要約 エゾリンドウの北海道系、千沼ケ原系、矢巾系、磐梯系は越冬芽を材料とし茎頂培養法により作成した幼植物を葉片培養すると、高頻度で不定芽が誘導され植物体が再生される。
背景・ねらい 従来、ササリンドウにおいては葉片培養による不安芽誘導系は確立されているが、エゾリンドウにおいては効率的な不定芽誘導系は確立されていない。そこでF1親系統を増殖するために、エゾリンドウの不定芽誘導及び植物体再生について検討した。
成果の内容・特徴
      
  1. 葉片培養による増殖法の手順  
      (1)越冬芽を材料とし茎頂培養法により作成した幼植物の葉片(約8㎜×5㎜)を使用する。
      (2)不定芽形成培地に葉片を置床し23℃、暗黒下で1週間培養した後、16時間日長(5000lux)で1.5か月培養を行いカルスを形成させる。
      (3)このカルスをホルモンフリー培地に置床し23℃、16時間日長(5000lux)で2か月培養を行いシュートを形成させる。
      (4)このシュートを発根培地に置床し1か月培養して発根させた後、馴化を行う。
      
  2. エゾリンドウの越冬芽茎頂培養由来植物の葉片を材料に使用することにより、高頻度で不定芽誘導することが可能である(図1)。
      
  3. 適応できる系統は北海道系、千沼ケ原系、矢巾系、磐梯系の4系統である(図2、3)。
      
  4. 不定芽形成培地としてはMS培地にショ糖3%、ゲランガム0.2%、TDZ10㎎/L、NAA0.5㎎/Lを加えたものが良好である(図4)。
      
  5. 発根培地としてはMS培地にショ糖3%、ゲランガム0.2%、NAA0.01㎎/Lを加えたものが良好である(表1)。
成果の活用面・留意点
     
  1. F1親として使用する選抜個体の増殖に活用できる。
  2. 培養変異は、馴化の段階においては認められない。
図表1 231695-1.jpg
図表2 231695-2.jpg
図表3 231695-3.jpg
図表4 231695-4.jpg
図表5 231695-5.jpg
カテゴリ りんどう

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