角形ビックベーラの作業性能と省力効果

タイトル 角形ビックベーラの作業性能と省力効果
担当機関 青森県畜産試験場
研究期間 2000~2001
研究担当者 伊藤 昌(青森県農業研究推進センター)
村田憲昭
廣田千秋
発行年度 2000
要約 角形ビッグベーラの梱包処理能力は草量の増加に伴って高まり、作業能率はロールベーラと比較して約1.5倍高い。角形ベールの乾物密度はロールベールより1.3~1.5倍高いため、面積当たりの収納効率は1.6~1.8倍に達する。延作業面積約500haの草地において角形ビッグベーラの利用を想定すると、集草から密封までの年間延作業日数が約29人日短縮される。
背景・ねらい 公共牧場等の大規模草地において効率的な粗飼料生産を行うためには、現在主流となっているロールベーラ体系よりさらに作業能率に勝る機械体系の導入が必要である。そこで、梱包作業能率の高い角形ビッグベーラの作業性能や梱包の収納性について調査するとともに、大規模粗飼料生産組織における本機利用による省力効果を明らかにする。
成果の内容・特徴
      
  1. 角形ビッグベーラの作業性能  
      乾物収量(製品量)約150~500㎏/10aの圃場における角形ビッグベーラ(CLAAS社製QUADRANT1150)の作業能率は平均2.61ha/h、梱包処理能力は7.29t/hを示し、収量に関わらずロールベーラ(CLAAS社製ROLLANT46)の約1.5倍の性能を有する。(表1,図1)
      
  2. 角形ベールの密度及び収納効率  
      1)角形ベールの乾物密度は203~215㎏/m3であり、ロールベールより約1.3~1.5倍高密度となる。併せて梱包形状が直方体であることから収納効率に優れ、3.5m程度に積上げた場合の面積当たり乾物重量は角形ベールが約1.6~1.8倍高い。(表2)
      2)角形ベールの乾物密度は材料水分含量35%程度において最も高まるが、水分50%以上ではロールベールと同等となり収納性の利点が損なわれる。(図2)
      
  3. 大規模粗飼料生産組織における調製作業の省力効果  
      青森県においてロールベーラ体系による年間延作業面積が約500haの飼料生産組織を対象に、現状(平成11年度)の作業体系から角形ビッグベーラ体系に移行することを想定すると、集草、梱包及び密封に要する年間延労働時間が約234時間(29人日)短縮されることが試算される。(表3)

成果の活用面・留意点
     
  1. 角形ビッグベーラによる飼料生産体系は大規模草地を対象とした公共牧場及び粗飼料生産組織において活用することが望ましい。
  2. 本機を利用するためには100馬力以上のトラクタが必要である。
  3. 梱包の収納効率を高めるためには材料水分を40%以下に予乾する。
  4. サイレージ調製のためには角形ベール対応のベールラッパが必要である。
図表1 231722-1.jpg
図表2 231722-2.jpg
図表3 231722-3.jpg
図表4 231722-4.jpg
図表5 231722-5.jpg
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