腫瘍壊死因子(TNFα)は牛の急性相反応における脂質代謝の変動を誘導する

タイトル 腫瘍壊死因子(TNFα)は牛の急性相反応における脂質代謝の変動を誘導する
担当機関 (独)農業技術研究機構 東北農業研究センター
研究期間 1997~2002
研究担当者 横溝祐一
櫛引史郎
篠田 満
上田靖子
新宮博行
甫立孝一
嶝野英子
発行年度 2001
要約 TNFαの投与は、血漿遊離脂肪酸(FFA)濃度を上昇し、ビタミンA濃度を減少及びリポタンパク質の超低密度画分(VLDL)を増加する。この作用は、TNFαが急性相反応における脂質代謝変動の調節因子であることを示している。
キーワード TNFα、牛、リポタンパク質、ビタミンA
背景・ねらい エンドトキシンによって引き起こされる急性相反応は、サイトカインが調節因子として働き、栄養代謝及び内分泌機構に大きな変動をもたらす。この反応において発現するTNFαが脂質代謝を異化的に変化させることが解っているが、牛での知見は殆どない。本研究は、TNFαの投与が血漿脂質成分、脂溶性ビタミン及びリポタンパク質濃度に及ぼす影響を検討した。
成果の内容・特徴 1.
図1、下)。
2.
図2、下)。
3.
図3)。
成果の活用面・留意点 1.
TNFαが牛の脂質代謝の変動を誘導することをin vivoで証明した初めての知見であり、リポタンパク質代謝の変化は体内における脂質成分の動態解明につながる重要な情報であり、ビタミンAの低下は免疫機能との関連性を強く示唆している。
2.
1,000,000 × gで遠心することにより、リポタンパク質の分離(5 h)が従来法(50 h)に比べて短縮される。したがって、リポタンパク質の経時的変化が解析可能となる。
3.
血漿TG及びVLDLの増加に及ぼすリポタンパク質リパーゼ活性について、TNFαとの関連性を含めて検討する必要がある。
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