ウシの歩行・走行速度の負荷強度と心拍数および血中乳酸値の関係

タイトル ウシの歩行・走行速度の負荷強度と心拍数および血中乳酸値の関係
担当機関 宮城畜試
研究期間 2001~2004
研究担当者 植田郁恵
石黒裕敏
木舩厚恭
発行年度 2004
要約 ウシでは、心拍数が160回/分程度または歩行速度が75~134m/分を超えると、急激に血中乳酸値が上昇、これらの値が有酸素・無酸素運動との分岐点である。また簡易血中乳酸測定器はウシの血中乳酸値測定に利用できる。
キーワード ウシ、心拍数、血中乳酸値、走行速度、有酸素運動
背景・ねらい 乾乳牛のパドックを取り入れた飼養管理において、パドック運動が生理機能に及ぼす影響については不明な点が多い。そこで乾乳牛の歩行・走行速度と心拍数および血中乳酸値との関係について解明する。また、簡易血中乳酸測定器のウシでの利用について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 血中乳酸値と心拍数の関係では、心拍数が160回/分程度を超えると、急激に血中乳酸値が上昇したことから、この値が有酸素・無酸素運動との分岐点であることが示唆される(図1)。
  2. 血中乳酸値と歩行・走行速度との関係では、乳酸濃度の高まりを開始する値「乳酸性閾値」は歩行速度75m/分前後、また乳酸が蓄積し始め無酸素運動が主体となる値「乳酸蓄積開始点」は、走行速度134m/分である(図2)。
  3. 簡易血中乳酸測定器による血中乳酸測定値は、酵素法による一般分析値と高い相関(r=0.98)がみられる。このことから、簡易血中乳酸測定器はウシでの利用が可能であり、かつ現場で即座に定量できる利点がある(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 心拍数または血中乳酸値を定量することにより、個体毎の適切な運動負荷が可能であり、また歩行による体力診断も可能である。
  2. ウシに対する有酸素運動負荷の有用性、運動生理についての研究を進める上で参考となる。
図表1 232196-1.gif
図表2 232196-2.gif
図表3 232196-3.gif
カテゴリ 飼育技術 乳牛

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