| タイトル |
ニホンナシを加害するキクイムシ類の薬剤防除法 |
| 担当機関 |
秋田果樹試 |
| 研究期間 |
1999~2003 |
| 研究担当者 |
高橋 功
深谷雅子
大隅専一
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| 発行年度 |
2005 |
| 要約 |
食入加害しているキクイムシ類に対し、越冬成虫の重点防除期である4下旬から5月中旬にマラソン・MEP乳剤200倍を散布すると、キクイムシ自ら薬液に接触して死亡する。この作用性を意識した丁寧な散布が重要である。
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| キーワード |
ニホンナシ、キクイムシ類、マラソン・MEP乳剤、作用性、薬害
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| 背景・ねらい |
近年、秋田県のニホンナシ栽培園においてキクイムシ類の被害が増加し、急激な樹勢の低下や枯死する樹が見られている。そこで有効な防除薬剤を選抜し、その活用方法を検討する。
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| 成果の内容・特徴 |
- キクイムシ類の防除に有効な薬剤としてマラソン・MEP乳剤を選抜し、同剤は平成17年4月27日付けで「ナシ」の「キクイムシ類」に登録拡大された。
- キクイムシ類が食入加害している樹にマラソン・MEP乳剤を散布すると、キクイムシ類は孔道に残ったフラスを外に押し出しながら食入孔付近に現れる(図1)。この習性によりキクイムシは自ら薬液に接触して死亡する。
- 薬剤散布から効果発現までは、温暖な日であれば数秒~数分以内に起こり、多くは散布2時間以内に死亡する。また、散布から遅くとも7日後には食入したキクイムシのほぼ全てが死亡するため、キクイムシの生存と加害継続を示すフラスの排出が止まる(表1)。
- 散布には肩掛け式の噴霧器や背負い式電動噴霧器などを用い、15年生樹程度であれば1樹あたり1~1.5Lを樹幹部が十分ぬれるようにゆっくりと丁寧に散布する。
- マラソン・MEP乳剤200倍液が新葉や花蕾、花など柔らかい組織に付着すると薬害を生じる(図2)。
- 秋田県におけるキクイムシ類の越冬成虫の主な活動時期は4月から5月で、重点防除期は4月下旬から5月中旬である。
- 以上のことから、ニホンナシを加害しているキクイムシ類に対し、温暖無風の日を選んでマラソン・MEP乳剤200倍液を被害部位に丁寧に散布することで食入したキクイムシ類を防除できる。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 樹勢が著しく低下して回復が望めない場合は直ちに伐採し、地中深く埋めたり焼却するなどしてキクイムシ類の繁殖を防止する。すぐに処分できない場合は、伐採前後の薬剤散布により園内の密度増加を防止して早めに処分する。なお、ハンノキキクイムシでは6月中旬から営巣内部(孔道内)に新成虫が見られる。
- 加害が進行し、キクイムシ営巣内部(孔道内)に多数の幼虫が見られるようになると薬剤散布の効果が劣るので加害の早期発見、早期防除に努める。
- マラソン・MEP乳剤200倍液の散布は樹幹部に限るが、重点防除期が展葉期から開花期頃にあたるため、葉や花などに薬液が付着しないように細心の注意を払って散布する。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
病害虫
くり
繁殖性改善
防除
薬剤
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