タイトル |
アシグロハモグリバエの新寄主植物 |
担当機関 |
青森農林総研 |
研究期間 |
2004~2005 |
研究担当者 |
新藤潤一
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発行年度 |
2005 |
要約 |
アシグロハモグリバエの寄主植物として、国内初確認となる12科16種を含む18科37種を確認した。被害が激しい植物と、雑草などほ場周辺での増殖場所となる可能性がある植物が明らかになった。
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キーワード |
アシグロハモグリバエ、寄主植物
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背景・ねらい |
アシグロハモグリバエは、国内では平成13年に初確認された侵入害虫で、これまでに北海道、山口県、宮城県で発生が確認されている。本種は寄主範囲が広く、被害拡大を防ぐためには、早期発見と増殖場所となり得る周辺植物も考慮した防除対策を講じることが重要である。青森県においても、平成16年度に初確認され、花きを中心に大きな被害を与えているが、その寄主植物についての報告は少ない。そこで、発生状況調査で本種の寄主が確認された植物を明らかにし、防除指導上の参考とする。
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成果の内容・特徴 |
- 青森県における2か年の発生状況調査で、これまで国内では本種の寄生が確認されていなかった12科16種の植物を、新たな寄生植物として確認した。内訳は野菜のなす、かぼちゃ、レタス、だいず、キャベツ、だいこん、ツルムラサキ、花きではダリア、サイネリア、ガザニア、ケイトウ、アネモネ、プリムラ、パンジー、バーベナ、雑草のツユクサである(表1)。
- 県内で確認された寄主植物は合計では18科37種で、花き18種、野菜15種(3変種含む)、雑草4種である。特に、ナス科、ウリ科、キク科、アカザ科、マメ科での被害は著しく、寄生確認事例も多い。
- 雑草のシロザ、イヌビユなどでも高密度の寄生を確認しており、ほ場周辺における本種の増殖場所となる可能性がある。
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成果の活用面・留意点 |
- アシグロハモグリバエの早期発見、ならびに防除指導上の参考となる。
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図表1 |
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カテゴリ |
病害虫
アネモネ
害虫
ガザニア
かぼちゃ
きく
キャベツ
雑草
だいこん
大豆
ダリア
つるむらさき
なす
バーベナ
発生要因分析
パンジー
プリムラ
防除
レタス
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