タイトル |
地域資源である黒ボク土、バーク堆肥、生もみ殻を用いた花壇苗鉢上げ用土 |
担当機関 |
岩手農研セ |
研究期間 |
2003~2005 |
研究担当者 |
高橋聡子
藤井伸行
茂市修平
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発行年度 |
2005 |
要約 |
地域資源を利用したパンジー等の花壇苗鉢上げ用土の組成は、黒ボク土20~50%、バーク堆肥20~40%、生もみ殻0~20%、ピートモス10~30%の組み合わせが適当で、苗質を低下させることなく育苗できる。
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キーワード |
花壇苗、鉢上げ用土、地域資源
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背景・ねらい |
近年、秋出しパンジーを主とする花壇苗の市況は著しく低迷してきており、一層の高品質生産と生産コストの低減が求められている。 そこで、低コスト生産への対策の一つとして、県内に豊富にあるバーク堆肥と黒ボク土、生もみ殻等の地域資源を主材料とする自家配合鉢上げ用土の利用について検討した。
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成果の内容・特徴 |
- 地域資源を利用した花壇苗鉢上げ用土(以下、「地域資源配合用土」という。)の組成は、黒ボク土20~50%(作物体支持)、バーク堆肥20~40%(物理性改善)、生もみ殻0~20%(物理性改善・軽量化)、ピートモス10~30%(pH矯正・軽量化)の組み合わせが適当で、苗質を低下させることなく育苗できる(図1、表1・2)。
- 地域資源配合用土は、一般的に鉢上げ用土に求められる理化学的な条件を満たしている(図1、表1)。
- 地域資源配合用土は、組成によっては保水性の向上によるかん水作業の軽減や軽量化による運搬作業の軽労化が期待できる。なお、地域資源配合用土は購入培土並みもしくはそれよりも少ないコストでの作製が可能である(表1、図2)。
- 地域資源配合用土は、鉢上げから出荷までの育苗期間が約3ヶ月と長いプリムラなど秋出しパンジー以外の品目にも活用可能である(表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 本試験は、県北農業研究所内の黒ボク土(pH5.6、EC0.04mS/cm、仮比重約0.6)、いわて奥中山農協産のバーク堆肥(pH8.0、EC1.2mS/cm、仮比重約0.4)を用いた。また、施肥については被覆肥料を使用している。
- 各地域において採取・生産された資材を用いる場合は、それぞれの特性を把握したうえで本成果を参考に試作配合し、pH等を確認することが望ましい。
- 栽培中の防除等の管理は慣行どおり行なう。
- 地域資源配合用土の利用によって低コスト生産による所得向上および地域資源の循環による環境保全型農業の推進が期待できる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
肥料
病害虫
育苗
軽労化
コスト
出荷調整
施肥
低コスト
パンジー
プリムラ
防除
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