アカスジカスミカメに対する繁殖地の草刈りと斑点米被害の抑制

タイトル アカスジカスミカメに対する繁殖地の草刈りと斑点米被害の抑制
担当機関 宮城古川農試
研究期間 2005~2006
研究担当者 小野 亨
加進 丈二
城所 隆
小山 淳
発行年度 2006
要約 アカスジカスミカメの第1世代幼虫の発生盛期に、繁殖地の草刈りを実施することにより、斑点米被害は抑制される。また、草刈りを実施していない繁殖地が近接していると斑点米被害は多くなり、少なくとも100mの範囲まで被害が及ぶ。
キーワード アカスジカスミカメ、草刈り、繁殖地、斑点米
背景・ねらい 斑点米カメムシ類は、水田への侵入前、牧草地、雑草地、畦畔などのイネ科植物で繁殖する。斑点米カメムシ類の主要種であるアカスジカスミカメは、特にイタリアンライグラスで繁殖し、発生源対策としてイタリアンライグラスの刈り取り管理は重要である。また、アカスジカスミカメの幼虫の発生盛期かつ成虫密度の低い時期に刈り取ることにより、密度抑制および周辺水田への移動分散と斑点米被害の抑制が期待できる。
成果の内容・特徴
  1. アカスジカスミカメの第1世代幼虫の発生盛期に草刈りを実施することにより、繁殖地における第1世代成虫の密度が低下し、斑点米被害も抑制される(図1、2、3)。
  2. 草刈りをしていない繁殖地に近接した水田では、アカスジカスミカメの侵入および斑点米被害は多くなり、少なくとも100m離れた水田まで被害が及ぶ(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 繁殖地からアカスジカスミカメの水田内への侵入を抑制するため、広域的な草刈り管理を実施する必要がある。
  2. 試験地におけるアカスジカスミカメ成虫の発生は、越冬世代が6月中~7月上旬、第1世代が7月下旬~8月上旬に発生する。水田内に侵入するアカスジカスミカメは、第1世代以降が主体である。本試験における第1世代幼虫の発生盛期は、7月中~下旬である(図1)。
  3. 調査対象の水田は、斑点米カメムシ類に対する慣行防除を実施した。また、水田周囲の牧草地における斑点米カメムシ類の発生状況を図4に示した。
図表1 232579-1.gif
図表2 232579-2.gif
図表3 232579-3.gif
図表4 232579-4.gif
カテゴリ 病害虫 アカスジカスミカメ イタリアンライグラス 雑草 水田 繁殖性改善 斑点米 斑点米カメムシ 防除

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