タイトル |
白色スプレータイプのリンドウ新品種「ハイネスホワイト」の育成 |
担当機関 |
山形農総研セ |
研究期間 |
1991~2005 |
研究担当者 |
五十嵐徹
工藤則子
佐藤武義
小野惠二
西村林太郎
|
発行年度 |
2007 |
要約 |
ササリンドウにエゾリンドウを交雑して育成したリンドウ新品種「ハイネスホワイト」は、側枝の発生が多くスプレータイプのしなやかな草姿で、開花盛期は8月下旬である。花色は緑白に浅黄緑の縞となり、切り花ボリュームが優れる。
|
キーワード |
リンドウ、新品種、交雑
|
背景・ねらい |
中山間地農業の活性化とリンドウ産地の競争力強化を図るため、本県の気象条件に適したオリジナルリンドウ新品種を育成する。育種目標は、株が強健で生産性が高く、新規需要開拓が期待できる洋花的な品種とする。
|
成果の内容・特徴 |
- 育成経過
- 種子親に花色が白系の10月咲きササリンドウ系統、花粉親に同じく白系の8月咲きエゾリンドウ系統を交雑して育成されたF1品種である。
- 1999年に育成を完了し、2000年から2001年に現地適応性調査を行い、優良性が認められたことから、2005年8月に種苗法による品種登録を出願し、2006年7月に出願公表となっている。
- 特性の概要
- 植物体は、直立性で切り花に適する(表1、図1)。
- 側枝は多数発生し、側枝の先端には1節または複数節着花し、スプレータイプのしなやかな草姿である(表1、図1)。
- 葉の形状は披針形で、着生角度は水平である(表1、図1)。
- 開花盛期は8月下旬である(表1)。
- 花は主茎上部および中下部に発生した側枝に着花し、茎中部の側枝から開花する。切り花1本当たりの総着花数は30~50輪で、切り花ボリュームが優れる(表1、図1)。
- 花冠の形状は鐘形で先端はやや外反転し、花冠外面色は緑白に浅黄緑の縞となり、花冠外面の斑点は多くない(表1、図2)。
- 頂部1花開花時に切り花収穫した場合の花持ち日数は11日程度である(表1)。
|
成果の活用面・留意点 |
- 種苗供給は山形県内に限る。
- 茎葉がしなやかであるため、フラワーネットを多段数使用することが望ましい。
- 開花期は年次により変動する可能性がある。
- 花持ち性を確保するため、咲きすぎないように収穫時の切り前に注意する。
|
図表1 |
 |
図表2 |
 |
図表3 |
 |
カテゴリ |
育種
新品種
中山間地域
品種
りんどう
|