タイトル |
セイヨウナシ「メロウリッチ」の収穫適期判定法 |
担当機関 |
山形農総研セ |
研究期間 |
2003~2007 |
研究担当者 |
松田成美
安達栄介
丸川崇
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発行年度 |
2008 |
要約 |
セイヨウナシ「メロウリッチ」の収穫適期判定指標としては、満開後日数と果肉硬度が適しており、満開後日数で150から165日、果肉硬度14.5 から12.5 ポンドが指標となる。また、収穫盛期は生育初期の最低気温および収穫直前の最高気温から予測できる。
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キーワード |
イヨウナシ、メロウリッチ、収穫適期判定法
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背景・ねらい |
セイヨウナシ「メロウリッチ」は、芳醇な香りと食味が優れ、「ラ・フランス」よりも10日程度早く収穫できることから有望品種として期待されている。そこで、「メロウリッチ」について、収穫適期判定法を確立する。
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成果の内容・特徴 |
- 「メロウリッチ」の収穫適期判定指標は、収穫始期は満開150日後以降、果肉硬度14.5ポンド以下、収穫盛期は満開155日後前後、13.5ポンド前後、収穫終期は満開165日後以前、12.5ポンド以上とする(表1、2)。
- 「メロウリッチ」の収穫盛期には、生育初期の最低気温、収穫直前の最高気温が大きく影響し(表3)、Y=-0.0427X1+0.093X2+114.2(Y;満開から収穫盛期までの日数、X1;満開21から55日後の積算最低気温、X2;満開121から145日後の積算最高気温)から予測できる。この予測式から推定した収穫盛期と過去12年間の収穫適期との誤差は、平均1.8日である(表4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 実際の収穫時期は、収穫適期の指標および予測式を合わせて考慮し、総合的に判断する。
- 満開145日後より以前に収穫盛期を予測する場合は、満開121日から145日の積算最高気温を平年値で算出することができるが、誤差が大きくなる場合がある。
- 予測式は、1996年から2007年の気象条件(観測 寒河江市 森林研究研修センター)で、農業生産技術試験場内の高接ぎ樹を供試したデータをもとに作成した。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
高接ぎ
品種
良食味
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