茶葉中エピガロカテキン−3−0−(3−0−メチル)ガレート含量の変動要因

タイトル 茶葉中エピガロカテキン−3−0−(3−0−メチル)ガレート含量の変動要因
担当機関 (独)農業技術研究機構 野菜茶業研究所
研究期間 2001~2005
研究担当者 宮瀬敏男(静岡県立大)
佐野満昭(静岡県立大)
山本(前田)万里
川本恵子(生研機構)
発行年度 2001
要約 抗アレルギー物質であるエピガロカテキン-3-O-(3-O-メチル)ガレート(EGCG3&Me)は‘べにほまれ’とその後代(‘べにふうき’等)の二番茶以降の茶葉に多く含まれ、包種茶(弱発酵茶)に製造すると高含量が維持される。
キーワード 抗アレルギー物質、エピガロカテキン-3-O-(3-O-メチル)ガレート、べにふうき
背景・ねらい 社会問題化しているアレルギー疾患に対して、食品中からの抗アレルギー物質の探索が強く求められている現状にある。そこで、茶葉中から見出された抗アレルギー物質であるエピガロカテキン-3-O-(3-O-メチル)ガレート(EGCG3&Me;図1)を有効に利用するため、品種、茶期、茶種による含量変動を明らかにする。
成果の内容・特徴 1.
一番茶の茶葉中のEGCG&Meの含量は、‘べにほまれ’とその後代(‘べにふうき’等)で高く、次いで‘おくみどり’、‘大葉烏龍’、‘青心大パン’で高い(図2)。
2.
‘べにほまれ’茶葉でのEGCG3"Me含量は一番茶で最も低く、二番茶以降増大する(図3)。
3.
‘べにほまれ’茶葉で緑茶、包種茶(弱発酵茶)、紅茶を製造した場合、EGCG3"Me含量は紅茶(強発酵処理)で激減する(図4)。
成果の活用面・留意点 1.
抗アレルギー物質であるEGCG3&Meを多く含む品種の茶は、抗アレルギー性を有した機能性素材として利用可能である。
2.
このような品種は、機能性素材として有効に利用するためには、二番茶以降の茶葉を緑茶もしくは包種茶に製造する必要がある。
図表1 232927-1.gif
図表2 232927-2.gif
図表3 232927-3.gif
図表4 232927-4.gif
カテゴリ 機能性 品種

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