タイトル | 茶園における施肥幅拡大による窒素利用効率の向上 |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所 |
研究期間 | 2003~2007 |
研究担当者 |
野中邦彦 廣野祐平 吉田一史(香川農試満濃分場) |
発行年度 | 2007 |
要約 | 茶園において、樹冠下まで施肥幅を拡大すると、減肥をしても慣行施肥と同等の収量・品質が得られるのは、施用窒素の吸収利用効率が高まるためである。また、施肥幅を拡大すると、うね間土壌の強酸性が改善される。 |
キーワード | 茶園、茶樹、施肥幅、うね間、樹冠下、窒素 |
背景・ねらい | 茶園では、慣行的な窒素多肥栽培によって施肥位置であるうね間の土壌環境が悪化しており、それが窒素の利用効率低下の一因となっている。吸収されなかった窒素は、環境への大きな負荷となることから、これまでに、収量・品質を低下させることなく施肥量を削減できる樹冠下施肥技術が開発されているが、いまだ普及しているとは言い難い。普及しない一つの理由として、過去に多量に施用された窒素成分が樹体や土壌に蓄積しているために、一時的な減肥の影響は発現しないが、長期的には収量・品質が低下するのではないかという不安があるためと考えられる。樹冠下施肥による減肥を安心して使える技術とするためには、窒素利用効率向上を裏付けることが必要である。そこで、施肥幅を樹冠下まで拡大して茶樹の根域を広く活用することが、茶園における窒素利用効率の向上につながることを明らかにし、樹冠下施肥技術の普及に役立てる。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
カテゴリ | 肥料 施肥 茶 土壌環境 |