タイトル |
積雪寒冷地における踏込み式ハウス豚舎の活用技術 |
担当機関 |
青森県畜産試験場 |
研究期間 |
1987~1990 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1989 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- 冬期は舎内温度が0度C以下になることは少なく、水道の凍結や屋根への積雪は観察
されなかった。また、舎内湿度は80%前後であり、冬期の結露は換気扇や防滴加工 ビニールの使用により軽減され、時折、軽度に観察される程度であった。このことから 積雪寒冷地においてもハウス豚舎が適用可能と判断された。
- 残暑のきびしい初秋においては遮光材の使用により、舎内最高温度が30度C程度に
軽減され、遮光材の昇温抑制効果が得られた (表1、表2)。
- 豚房床の温度変化ではオガクズで小さく床の状態も良好であったが、稲ワラは
温度変化が大きく床の泥ねい化が顕著であった。モミガラはオガクズと稲ワラの 中間的な変化を示した。このことから、敷料はオガクズまたはモミガラが適して いると判断された。
- 敷料の種類別に発育性を比較すると、モミガラ>オガクズ>稲ワラの順に高く、
稲ワラが他の敷料に比べ劣った。また、発育性に対する発酵菌の添加効果は 認められなかった(表3)。
- 技術・情報の適用効果
積雪寒冷地におけるハウス豚舎の適用技術が明らかになることにより、積雪寒冷地の 農家養豚における施設費の軽減と省力管理が期待できる。
- 適用の範囲
積雪寒冷地の養豚農家全般に適用できる。
- 普及指導上の留意点
- 冬期は結露防止のため、換気扇を作動し、防滴加工ビニールを使用する。
- 冬期の積雪による倒壊防止のため、補強材(45mmパイプ)を使用する。
- 夏期は遮光材を展張し、換気扇を作動させる。
- 給水器は豚房の外側へ取付ける。
- 豚房床の管理に十分留意し、発酵状態を良好に保つように敷料の追加投入や
切り返しを行う。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
加工
きび
豚
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