低濃度液長時間浸漬法による水稲種子消毒法

タイトル 低濃度液長時間浸漬法による水稲種子消毒法
担当機関 岩手県立農業試験場
研究期間 1986~1990
研究担当者
発行年度 1990
成果の内容・特徴
  1. 技術・情報の内容及び特徴
    1. 適用薬剤及び処理方法
      1. 適用薬剤:プロクロラズ乳剤(商品名:スポルタック乳剤)
      2. 処理方法:
        1. ばか苗病、いもち病及びごま葉枯病の防除
          1,000倍液に24時間種子を浸漬する。浸漬後風乾せずに直ちに浸種する。
        2. ばか苗病、いもち病及びごま葉枯病ともみ枯細菌病の同時防除
          プロクロラズ乳剤1,000倍、オキソリニック酸剤(スターナ水和剤)200倍に調製した
          薬液に24時間種子を浸漬する。浸漬後風乾せずに直ちに浸種する。
    2. 作用特性
      1. ベノミル耐性菌及び感受性菌いずれにも優れた防除効果を示す。
      2. 特に低濃度液(1,000倍液)に24時間浸漬する方法でも高濃度液(100倍液)に10分間
        浸漬する方法と同等の高い防除効果を示す。
      3. 浸漬水温が低くても、効果の低下が少ない。
    図1 数種薬剤に対するイネばか苗病菌の感受性分布
    表1 育苗箱におけるばか苗病の発生推移
    表2 プロクロラズ乳剤とオキソリニック酸水和剤の混用消毒
  2. 技術・情報の適用効果
    ベノミル耐性菌の出現等により、ばか苗病防除対策に苦慮しているところで、少薬量で
    簡便な種子消毒が可能となる。
  3. 適用の範囲
    県内全域
  4. 普及指導上の留意点
    1. 薬剤の使用は1回の消毒に限る。
    2. 苗の生育初期(播種後10日頃まで)に草丈・根の伸長抑制が認められることがあるので、
      出芽後は適切な温度・水管理に努める。

図表1 233400-1.gif
図表2 233400-2.gif
図表3 233400-3.gif
カテゴリ 病害虫 育苗 いもち病 ごま 種子消毒 水稲 耐性菌 播種 防除 水管理 もみ枯細菌病 薬剤

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