| タイトル |
地域飼料資源を利用した混合飼料による高泌乳牛の飼養法 |
| 担当機関 |
岩手県畜産試験場他北海道2場 |
| 研究期間 |
1987~1989 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1990 |
| 成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- 乳量8,000KgのTMRモデル・給与基準を作成した
(表1~3)。
- 飼料の調製は1日1回、組み合わせる全ての粗飼料・濃厚飼料が均一になるように混合
する。給与は2回に分け残飼が多少出る程度与える。混合飼料が発熱・変敗するときの 対策は変敗防止剤(プロピオン酸・ギ酸製剤等)を1~2%程度添加するか、給与の都度 調製すればよい。
- 各試験場で地域に適合した飼料を混合素材にしたTMRを用い、1泌乳期、分離給与と
比較した成績では、TMRの素材として用いた材料の違いはあるものの、いずれの場合も 組合せが良ければ、TMRは選択採食を抑制し、トータルの採食量が増え、分娩後の 体重回復が良くなり、分離給与に比較し1泌乳期乳量が多くなる傾向を示した。この 乳量増加は実施農家の調査においても共通してあげられた効果であった。
- TMRが第1胃性状に及ぼす効果としては分離給与に比べVFA濃度の上昇が早く、原虫数が
多くなる傾向が認められた。
- 泌乳前期(濃厚飼料多給時)に緩衝剤(重曹等)を1%または150~200g程度添加
することにより第1胃内pH低下・乾物摂取量低下抑制効果が認められ、乳量・乳成分が 多くなる傾向がみられた。
- 技術・情報の適用効果
- TMRは分離給与に比較し1泌乳期乳量が多くなった。試験結果から試算した経営経済評価
でも乳量増加による収入がTMR実施に要する経費を上回り経営の向上が期待できる。
- TMRは選択採食を抑制できることから、嗜好性の低い飼料も嗜好性の高い飼料と
組合せることにより有効利用できる。また、均一な飼料を不断給餌することから 個体間の競合を防止できる。
- 適用の範囲
東北・北海道地域、乳量8,000kg程度
- 普及指導上の留意点
- 牛群は泌乳期を分娩後日数で3または2期に分け、乾乳期を合わせ4または3群とするが、
乳量の低い牛は期間内でも次期群に移さないと過肥になるおそれがあるので、適宜 調節する。
- プロピオン酸等添加剤による変敗抑制効果は、混合材料に変敗サイレージを
用いたときは期待できないので、混合するサイレージの品質には留意する。
- 良質乾草を用いる場合は乾草以外の飼料で混合飼料を調製し、乾草は長いまま
給与する。セミTMR法も応用できる。
- TMRは大規模群管理に適合した技術であるが、小規模繋養牛舎では、飼槽の前で混合
したり、飼料を箱に層状にいれて混合給与するTMRもある。
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| 図表1 |
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| カテゴリ |
経営管理
乳牛
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