タイトル |
メッシュ気候図を利用したイネミズゾウムシの水田侵入盛期の推定と防除 |
担当機関 |
福島防除所 |
研究期間 |
1989~1991 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1991 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- 福島県メッシュ気候図(現況温度)を利用して、県内の任意の地点における
イネミズゾウムシ越冬成虫の水田侵入盛期を知り、その時期の密度を把握 することによって本種に対する水田施用剤による防除要否を判断する技術 である(図1)。
- パソコンで処理できるシステムである。
- 福島県メッシュ気候図から得られる日別の最高・最低気温を用い、3月1日
からの有効積算温度と到着時点の夕方の気温を推定する。
- 有効積算温度が72.8日度に達し、16時の気温が18度C以上となる日を水田侵入
盛期とする。
- 水田侵入盛期のイネミズゾウムシの密度が株当たり0.4頭以上の場合には、
水面施用剤を散布し、防除する。
- 技術・情報の適用効果
水田侵入盛期と推定された時期に1回だけ密度調査を行えば、イネミズゾウムシ の防除要否を判断でき、省力的、合理的な防除が可能である。
- 適用の範囲
福島県下全域
- 普及指導上の留意点
密度調査は、イネミズゾウムシ成虫の水田侵入盛期と推定された日以降の温暖な 日中に行う。畦畔際から水田中央に向かって10mまでの範囲の50株について、 水面下の株元まで丁寧に成虫数を調査する。要防除密度以上の場合には、できるだけ 早く防除基準に従い防除する。 移植前または移植後にすでに水田侵入盛期の有効積算温度に到達している場合に は、移植1週間後に密度を調査し、防除要否を判断する。
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図表1 |
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カテゴリ |
病害虫
水田
防除
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