タイトル |
合成ピレスロイド剤に対する免疫抗体の作製 |
担当機関 |
福島県蚕業試験場 |
研究期間 |
1990~1994 |
研究担当者 |
|
発行年度 |
1991 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- 合成ピレスロイド系殺虫剤の一つであるフェンバレレートの加水分解物および
フェンバレレートと共通構造を持つ4-phenoxybenzoic acidにBSAを結合させて ハプテン抗原を調製した。
- 各ハプテン抗原を家兎に免役して得た2種抗血清は、寒天ゲル内二重拡散法により
BSAおよびハプテン-BSA結合体と反応し、さらにスパーを形成したことから、抗血清中に 合成ピレスロイド剤に対する免疫抗体が含まれることを確認した (表1)。
- 2種の抗血清は、合成ピレスロイド剤のうち、免疫抗原と共通構造を持つ
フェンバレレート、ペルメトリンと反応し、共通構造を持たないアレスリンとは 反応しなかった(表1)。
- 技術・情報の適用効果
2種抗血清が複数の合成ピレスロイド系殺虫剤と反応することから、本抗血清を用いた 血清学的検出法の実施により、薬剤に汚染された桑葉あるいはそれを食下したカイコ から農薬を検出できる。これにより、農薬中毒を未然に防止しあるいは中毒の原因を 的確に指摘できる。
- 適用の範囲
県下全域
- 普及指導上の留意点
|
図表1 |
 |
カテゴリ |
病害虫
カイコ
桑
農薬
薬剤
|