タイトル | 本邦初発生のトマト退緑萎縮ウイロイドの生物学的・物理的特性 |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 花き研究所 |
研究期間 | 2007~2009 |
研究担当者 |
松下陽介 松浦昌平 小塚玲子 清水佐知子 宇杉富雄 津田新哉 |
発行年度 | 2009 |
要約 | 本邦初発生のトマト退緑萎縮ウイロイド(TCDVd)は多くのナス科と一部のキク科植物に無病徴感染し、耐熱性・耐希釈性は極めて高い。また、トマトに感染した本ウイロイドは交配に用いるクロマルハナバチの受粉活動で媒介される。 |
キーワード | トマト退緑萎縮ウイロイド、耐熱性、耐希釈性、受粉用クロマルハナバチ |
背景・ねらい | 広島県の施設トマトにおいてトマト退緑萎縮ウイロイド(TCDVd)が国内で初めて発生した(平成18年度広島県特殊報第5号)。本ウイロイド病は,感染トマトの上位葉に退緑、黄化、萎縮、えそを伴う葉巻症状を呈し(図1)、その後のトマトの生長を止めた。本病は汁液を介して容易に伝染し、栽培管理作業の進行方向に一致して発生拡大した。本病の分散を防ぎ、根絶させるためには、適確な診断・検出に基づく伝染源の除去と関連資材の消毒等の効果的な防除技術が必須である。しかし、それら技術開発に必要な本病原ウイロイドの宿主範囲・耐熱性等の生物学的、物理的特性の基本情報は皆無である。今後も予想される輸入ナス科種苗を介した同病害の侵入・拡大を未然に防ぐためにも、それら種々の特性を明らかにすることで本病の防除技術の開発に資する。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | 病害虫 萎縮病 きく 栽培技術 雑草 施設栽培 受粉 トマト なす 防除 マルハナバチ |