タイトル | 切断麦に適し極低ポリフェノールで炊飯後褐変が少ない六条皮麦新品種「はるしらね」 |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 作物研究所 |
研究期間 | 2001~2009 |
研究担当者 |
吉岡藤治 塔野岡卓司 青木恵美子 河田尚之 吉田めぐみ |
発行年度 | 2009 |
要約 | 六条皮麦新品種「はるしらね」は、プロアントシアニジンフリー遺伝子ant28を有し、炊飯後の褐変が極めて少ない。砕粒率が低いため、切断麦用としても優れる。縞萎縮病抵抗性で、穂数が多く多収である。 |
キーワード | 六条オオムギ、プロアントシアニジンフリー、ant28、低褐変、切断麦 |
背景・ねらい | 大麦は食物繊維β-グルカン等の機能性成分を豊富に含む穀物であるが、従来品種は穀粒にプロアントシアニジンなどのポリフェノール類を含み、炊飯などの加熱により褐変を生じ、これが大麦の消費拡大の妨げの一つとなっている。2008年度にはプロアントシアニジンフリーの二条大麦品種「とちのいぶき」「白妙二条」が育成され、大麦の消費拡大に貢献するものとして実需者から高い評価と期待を得ている。そこで、近年麦ごはん用として消費の多い切断麦への加工適性が優れる、六条種のプロアントシアニジンフリー品種を育成する。 |
成果の内容・特徴 | 「はるしらね」は、軟質・高白度で精麦品質が優れる「東山皮96号(後のファイバースノウ)」に、プロアントシアニジンフリー遺伝子(ant28)を有する「泉系A133-3」を交配したF1を母として、早生・短強稈・縞萎縮病抵抗性で精麦品質が優れる「東山皮101号(後のシルキースノウ)」を父として人工交配し、系統育種法により育成した六条皮麦で、以下の特徴がある(表1)。
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | 育種 萎縮病 うどんこ病 大麦 加工適性 機能性成分 消費拡大 新品種 抵抗性 品種 |