タイトル | イタリアンライグラスのエンドファイトは切り穂交配でも種子親から後代に伝染する |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所 |
研究期間 | 2006~2008 |
研究担当者 |
菅原幸哉 荒川 明 柴 卓也 岡部郁子 月星隆雄 |
発行年度 | 2009 |
要約 | イタリアンライグラスに共生するNeotyphodium属の糸状菌エンドファイトは、茎葉から切断した切り穂を液耕状態で交配した場合でも種子親から後代種子に種子伝染するため、感染植物の育種や関連研究に切り穂での交配を用いることができる。 |
キーワード | イタリアンライグラス、エンドファイト、飼料作物育種、種子伝染、害虫抵抗性 |
背景・ねらい | イネ科牧草に共生するNeotyphodium属の糸状菌エンドファイトは、宿主植物の生育を促進し、害虫抵抗性を付与する効果が知られ、牧草や緑化植物等の栽培・育種に活用できる遺伝資源として注目されている。本菌は感染植物からその後代種子に移行(種子伝染)することで植物集団内に維持されるため、感染植物の交配育種が可能だが、近年まで穂・種子への菌の移行がいつ,どのように行われるか、不明な点が多かったため、イネ科牧草育種において省力的な交配方法として用いられている切り穂を用いた交配でも菌が種子伝染するかどうかは未検証であった。そこで、菌の穂への移行時期、および感染植物の交配育種に切り穂が利用可能かどうかを明らかにし、感染植物の育種への利用や関連研究に資する。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
カテゴリ | 育種 イタリアンライグラス 遺伝資源 害虫 飼料作物 抵抗性 品種 |