タイトル |
エコフィード生産を支援する豚用飼料設計プログラム |
担当機関 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所 |
研究期間 |
2008~2008 |
研究担当者 |
川島知之
大森英之
佐伯真魚
芦原 茜
田島 清
荻野暁史
寺田文典
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発行年度 |
2009 |
要約 |
製造副産物のような単味のものや、類型化して分別を行った食品残さの飼料成分に関するデータベースを構築し、飼養標準のデータと組み合わせることで、安定した成分の豚用エコフィード生産を支援するために作成した飼料設計プログラムである。
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キーワード |
豚、配合設計、エコフィード
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背景・ねらい |
飼料自給率の向上、食品残さの利用による環境負荷の低減等を目的としてエコフィードの利用が推進されている。適切な分別による安定した成分のエコフィード生産を支援するため、多様な食品残さの化学成分に関するデータベースを構築し、そのデータと、生産されたエコフィードを給与する豚の養分要求量算出を組み合わせることで、飼料設計プログラムを作成し、その普及のためにマニュアル化を行う。
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成果の内容・特徴 |
- 本プログラムはマイクロソフト社のエクセルにより作成され、要求量計算シート、飼料計算シート、飼料成分表シート、コスト最小化シートの4つのシートにより構成されている。肥育豚を対象とするプログラムであり、母豚や種豚は対象外である。
- 要求量計算シート(表1)に飼料給与対象となる群の平均体重、求められる増体量、頭数を入力すると、要求量をもとに群全体で必要とされる養分の要求量が算出される。
- 飼料原料として利用したいものを、後述の飼料成分表シートから選び、飼料Noを左端のセルに入力する(表2)。給与量を原物で入力し、DE、TDN、CP、リジンの充足率が100%に近づくようにそれぞれの給与量を調整し、適切な配合設計値を得る。その際、脂質含量についても留意する。ただし、乾物に関しては変動する可能性が大きいため、プログラムの使用者が実測値を求め、それを乾物(実測値%)のセルに入力することにより補正できる。
- 日本標準飼料成分表に記載されているデータに加えて、収集した値や実際に分析した食品残さの化学成分値により飼料成分表シートを作成したものである(表3)。栄養価が不明なものについては推定式により算出している(NRC, 1998)。
- 飼料原料の総価格を最小化しつつ、豚の要求量を満たす配合設計を可能とすることを目的として、エクセルのアドインソフトであるソルバーを用いた、線形計画法による食品残さや飼料原料の配合割合を算出する方法もマニュアルの中で解説している。
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成果の活用面・留意点 |
- 成分値等の情報なしで飼料設計を行っていた養豚農家においても、要求量を満たし、成分の安定したエコフィード調製が可能になり、エコフィードの有効利用に資する。
- 飼料成分表シートに新規な食品残さのデータを追加しカスタマイズできる。
- 飼料成分に関わるデータは日本標準飼料成分表の改訂作業により得られたものを含む。
- エコフィード関連の栄養価のほとんどは推定式により得られたものであり、また、成分値についてもサンプル数が必ずしも十分ではない。本プログラムの使用により得られた情報は使用者の自己責任のもと利用される。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
コスト
飼料設計
データベース
豚
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